<報告>12月12日らいとぴあ夜間学校・大学部『いろいろは』

苺、林檎、さくらんぼ。これらの果物は食べ頃になると“赤く”色づきますが、その“赤”は全て同じ“赤”でしょうか?12月12日のらいとぴあ夜間学校大学部では、「いろいろは」と題して、大阪国際大学の森友令子先生が、正しく色のいろはを教えてくださいました。授業の始まりに受講生を集めて行った実験では、人間が見ている色の世界は人それぞれ違うことを知りました。「何色に見えますか?」と出された紙は黒なのですが、「これが本当の黒です」と出された紙と比べると、先に出された紙にはほんのり色味があることに気づきました。ほかにも、黒に近い緑、青、赤など、1色だけで見ると黒なのに、本物の黒と比べて観察するとはっきりと色が見えてくるのが不思議でした。逆に白色で同じ実験をすると、「白」でまとめられる色でも黄味がかっていたり、くすんでいたりと、同じ色でも観察すると全く同じではないことが見えてきます。 ほかには、白い台紙に黒で線を書いた独楽を回すと色が見えてくるという実験もありました。「ベンハムのコマ」というらしいのですが、白黒のコマなのに回転すると色が見えてくるのです。紫が見えるという人もいましたが、私の目には黄緑と赤が見えました。このコマは、人によって見える色が違ってくるそうです。自分の隣に立つ人が、自分と同じ色を見ているとは限らない、ということがよくわかる実験でした。 もうひとつ、同じ色でも組み合わせる色によって見え方が違うという実験もしました。同じ色の色紙を、それぞれ違う色の台紙に乗せて見ると、同じ色なのに色味が違って見え…

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<報告>12月1日らいとぴあ夜間学校・大学部『タイムトラベルは可能か?』

「タイムトラベルは可能か?」「可能です」12月1日の大学部の授業は、大阪大学核物理研究センターのセンター長、中野貴志先生による、物理学から考えるタイムトラベルのお話でした。いきなり結論から書いてしまいましたが、授業では「可能だ」という結論に至るまでを難しい計算式を使わずに、グラフの作図によって、目で見てわかる結果として解説していただきました。…解説していただいたのですが、私の頭では講義の内容の理解が追いつかず…。 それでも先生の解説の通り時間が縦軸、空間が横軸、光の速さを1として方眼紙にグラフを書いていくと、タイムトラベルを物理学で解説する際に必ず出てくる「時間の進み方は観測者によって違う」というアインシュタインの特殊相対性理論を証明するグラフができました…。 東京―大阪間ほどの長さがある列車の中間から先頭と最後尾に同時に光を放つと、先頭と最後尾に光が届くのは同時です。この列車が走行中に同じことをすると、列車の中から見れば光は同時に先頭と最後尾につきますが、列車の外側から見ると光は同時には届きません。…   言葉で説明されてもさっぱりですが、これをグラフにすると確かに動いている列車の中と外では同時は同時ではないことが見えます。つまり、動いている方は時間の流れを感じにくく、静止している方は時間の流れを感じやすい、という解釈でいいのでしょうか。 動いている方の速さが光速に近づくほど、静止している側との時間の差は大きくなり、光速の99%の速度でその差は7倍になるそうです。光に近い速さで移動できる…

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<報告>11月21日らいとぴあ夜間学校・大学部『世にも不思議な光のはなし』

11月21日(土)のらいとぴあ夜間学校大学部の授業はたくさんの虹を見た回でした。講師の江角陸先生は小学生の子供たちを対象に「おもしろ実験教室」を開催している先生なので、授業はとてもわかりやすく、さらに光の世界を体験できた授業でした。「世にも不思議な光のはなし」ということで、授業の始めに配られたのは「虹色観察器」。一見、長方形の厚紙の真ん中に四角い窓を開けて透明なフィルムを貼っただけのものですが、フィルムの部分で白熱灯の明かりを覗くと、万華鏡のような虹色の世界が広がりました!「虹色観察器」は普段人間が見ている光を分解して光の本来の姿である波長の色を見ることができるのです。人が見ることができる光は「可視光線」、人が見ることができない光には「赤外線」「紫外線」「電波」「X線」「ガンマ線」などがあり、これらの光をまとめて「電磁波」と呼んでいます。人間の目は、電磁波の波長の振動を網膜にある視細胞で受け取り、それぞれの波長の信号の強さによって脳で色を作り出しています。だから人間とほかの動物では色の見え方は全く違うし、同じ人間でも人種によって見える色は違ってくるのだそうです。人の目は三原色で世界を見ますが、鳥類の目は四原色で世界を見ているのだそう。四原色の世界はどんな色で溢れているのか、見てみたいですね。人が見ることができる可視光線は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」、いわゆる虹色です。緑から赤にいくほど波長は長く、紫にいくほど短くなり、波長が長いほどエネルギーは弱く、短くなるほど強くなります。つまり、紫の光より波…

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<報告>11月17日らいとぴあ夜間学校・大学部『日本とロシアの関係』

11月17日のらいとぴあ夜間学校大学部の授業は、過去の夜間学校で「シジミの生態学と経済学」「タカラガイ:古くて新しい地域通貨」の授業が好評だった京都経済短期大学の安木新一郎先生による「日本とロシアの関係」でした。ロシア経済がご専門の安木先生が日本とロシアの経済・外交関係を面白おかしく解説してくれ、笑い声も上がる和やかな授業になりました。 安木先生はシベリアの人がその寒さに驚くロシアのウラジオストクというところで働いていたこともあるロシア通。先生によると日本とロシアは敵対国でありながらも、経済的には互恵関係にあると言います。どういうことでしょうか?まず、ロシアのセレブは日本食が大好き。ロシアの首都モスクワには1000店ほどの寿司屋があり、カフェですらお寿司が食べられるそうで、週末になるとこぞって寿司屋に出掛け、箸を使ってキッコーマンの醤油で寿司を食べ、アサヒスーパードライで乾杯するのがロシアセレブの間では一種のステータスになっているそうです。1粒5千円のあまおう苺や日本でも話題になった四角いスイカ1玉5万円、鳥取県産のただのジャガイモ1個5百円が飛ぶように売れ、紙おむつの代表メリーズは日本の5倍の価格でありながら売り切れが続出したのだとか。 「日本産」は高級ブランドとしてロシアの人々に受け入れられているようです。ほかにもたばこ産業大手のJTがロシア国内で販売されるたばこの3分の1を占め、自動車産業では日系企業がロシア国内で自動車生産をしていたりと、ロシアでは日本企業が頑張っていたりします。逆…

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<報告>11月7日らいとぴあ夜間学校・大学部『世界を1から1人で旅する方法』

らいとぴあ夜間学校大学部の第3回は、予定していた授業が中止になったため、ピンチヒッターとしてらいとぴあスタッフの中村雄介による「世界を1から1人で旅する方法」に変更になりました。 以下、受講生モトさんによるレポートです。 -------中村さんは2008年に大学を休学して世界一周の旅に出ました。太平洋と大西洋を1回ずつ渡り地球を東西に横断する世界一周航空券を利用して、半年間で4大陸計25か国を訪れたそうです。日本を出発して、まずタイから始まった旅は次にカンボジア→インド→ネパール→ヨルダン→イスラエル→エジプト→トルコ→ブルガリア→マケドニア→ボスニア→ハンガリー→ポーランド→チェコ→ドイツ→オランダ→イタリア→バチカン市国→フランス→スペイン→ペルー→ボリビア→アルゼンチン→パタゴニア地方→イースター島→アメリカ、そして日本という旅程でした。旅をした国の順番で流れたスライド写真には、その地で出会った人、食べ物、その時その場所でしか見られない景色が色とりどりに映し出されていました。特に子供の笑顔はどの国でもキュートでした。中村さんは、発展途上と言われる国にこそ、人間らしい生活や独自の文化がしっかり残っていると感じたそうです。それまでの価値観が崩れたというインドでは、朝から晩まで洗濯に勤しむ子供のイキイキとした目に、日本の子どもとどちらが「かわいそう」なのかわからなくなったのだとか。誰かの情報ではなく、自分の足でその国を歩き、その国の人と出会うことで初めて見えてくるその国の一面があり、価値観があ…

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