<報告>まなびカフェ「”紛争地”パレスチナと関わり続けること」

2024年2月17日(土)16:30~18:30

まなびカフェ 「”紛争地”パレスチナと関わり続けること」 

ゲスト:高橋智恵さん(「架け箸」代表), 村上まいさん(マックルーバー)、

    別府ウォーカー舞さん,片山カワジャ永瑠巴さん,アーロン・ガンボーネさん( Kymc )



今回、はじめてまなびカフェに参加しました。
たくさんの出会いと学びがあり、どこから書けばよいのか悩んでいます。
会場となった展示コーナーに入ってまず目に入ったのが
2月28日まで開催されているという写真展です。

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実際にパレスチナを訪れた方々が撮影した写真は
占領下で生きる人たちの生活風景を描く貴重なものでした。
瓦礫の山となったガザの様子、笑顔が絶えない子供たちの様子が印象的でした。



メッセージボードやプラカードを作成するワークショップでは、
思い思いのデザインの作品を作りました。
私はデザインが思い浮かばず、無心でオリーブの実を作っているつもりが、
ぶどうに見えてきてしまいました。

参加者とおしゃべりしながら作品を作るのはとても楽しい時間でした。
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続くトークイベントも盛りだくさんの内容でした。
架け箸の髙橋智恵さんは、パレスチナで作られた商品を日本で売るフェアトレードの
事業をしている経験について話してくれました。
パレスチナで買ったと言う刺繡が入った衣装も素敵でした。
髙橋さんは、現地で働いているパレスチナ人の言葉を紹介してくれました。
2023年10月7日以降、仕事が難しくなっているなっているようです。
日本とパレスチナの架け橋でもある架け箸の商品を買い、商品を作ってくれている人たちの
物語について知ることは、パレスチナで困難に直面している人たちに寄り添うための第一歩なのではないか、と考えました。

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村上まいさんは壁に囲まれる前のガザを訪れたときの話をしてくれました。

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村上さんはパレスチナ人が直面している困難は、
いまにはじまったことではないということを繰り返し言っていました。
1948年のイスラエル建国とそれに伴い帰る場所を失ってしまったパレスチナ人が歩んできた長い歴史を
学ぶ大切さを感じました。
写真展に展示されている2002年にガザ地区や西岸地区を訪れた村上さんが撮影した写真は、
この問題の歴史の重みを伝えているようでもありました。

  

最後にKansai Youth Movement For Changeのメンバーからのお話がありました。
全く異なる人生を歩んできた学生たちが、パレスチナで起きている問題をより多くの人たちに
知ってもらうために活動している姿から勇気をもらいました。
映画の上映会を行ったり、問題について安心して話し合う場を創ったり、
チャリティーバザールを開催したりと、アイデアあふれる活動が魅力的でした。
他方で、メンバーのなかにはもうすぐ大学を卒業される方もいるようで、
学生として活動すること、いま行っている活動を継続・拡大していくことの難しさについても話してくれました。

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私たちにはどのような活動ができるでしょうか。

Kansai Youth Movement For Changeのメンバーの人たちと
一緒に何か行動を起こすことはできないでしょうか。

3月には関西からパレスチナに暮らす人たちとどのように連帯することが出来るかを考えるシンポジウムを開催する予定だそうです。

まなびカフェがそうであったように、このシンポジウムに参加して、色々な人たちと出会って、
アイデアを膨らませることで、また一歩パレスチナに暮らす人たちに
近づくことができるのではないか、そんなことを考えました。


まなびカフェは文字通りたくさんの学びと出会いがあるカフェであると感じました。
また、別の機会に参加しようと思います。

りょうた(大阪大学)