<報告>まなびカフェ「仏師が教える彫刻ワークショップ」

 2023年9月24日(日)10001300(朝の部) / 14:0017:00(昼の部)  

 まなびカフェ 「仏師が教える彫刻ワークショップ」 

 ゲスト:真野明日人さん(仏像彫刻家)


見本の作品は、鳥や今年の干支のうさぎ、仏像や変わり種では人の手がありました。
今回のまなびカフェでは鳥や仏像が人気でした。
セミナーでは道具は用意していましたが、自前の彫刻刀持参の方もいました。

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長方形の木の角材に鉛筆と定規で彫りたいものの下絵を書きました。

上面、下面、側面、正面、背面からの図を書くことは、空間を把握することが必要で時間がかかる作業でした。

しかし、頭部などの位置情報は彫る際に手がかりになるので、肝心な工程です。


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次に、平たい彫刻刀で荒削りをしました。木目に気をつけないと繊維に沿って割れてしまうので、繊細さと大胆さが必要になりました。                        

ざっくりと木を削ったり、割れないように細かく平刀で削りました。
丸刀では平刀で荒削りした木に丸みをもたせました。

彫ったものは取り返しがつきません。しかし、何度も先生が丁寧に手直しをしてくださりました。                      

先生は木より柔らかいものを削るようにすいすいと削っていました。 やはりプロは違います。                                                                                      木目に沿って削るといいとのアドバイスをもらいました。


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私自身の感想については、長方形の木の素材から、自分自身の手や先生の手を借りて彫っていき、

少しずつ形になっていくことにとても夢中になりました。

夏目漱石の「夢十夜」の運慶のように木の中に彫りたいものは埋っていませんでしたが、愛嬌のある作品になったと思います。

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時間内で作品を完成させた参加者の方や、家で続きをする方、次回のまなびカフェで続きをしようとする方がいました。

作品は自身が完成と思えば完成ですし、数年経って手を加えてもいいと先生が仰っていました。
次回の開催はクリスマス前、12/23です。
初心者の方もそうではない方も、自身で彫った彫刻をプレゼントに参加しませんか?



らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?

世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きたまなびを楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。

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