<報告>まなびカフェ「仏師が教える彫刻ワークショップ」

2023年3月21日(火・祝)10001300(朝の部) / 14:0017:00(昼の部)  

まなびカフェ 「仏師が教える彫刻ワークショップ」 

ゲスト:真野明日人さん(仏像彫刻家)



今回、まなびカフェ自体が初めての参加であった。
らいとぴあにやってくる人はもれなく全員が横を通りかかることになる、展示スペースという
開放的な空間で、人が集まって各々すごい集中力でひたすら彫刻に取り組んでいるというのは、傍から見ていてとても面白かった。

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そして、私も参加させていただけることとなり、
いざ彫り出すと、展示スペースという開かれた空間でやっているということなど完全に忘れるほど
気づいたら熱中して彫ってしまったりしていた。
各々は自分の彫刻とひたすら向き合っているが、実はその様子は傍からはまる見えで、
通りかかる人が自由に覗けるという独特な空間であった。

参加者の方々は皆さん彫刻に熱中している様子だったが、無口になるわけではなく、
講師の真野さんに教えを乞うたり、なかなか思うようには進んでくれない自身の彫刻にぶつぶつ
言ったりしながらと、集中しながらも常に誰かは話しているというのがまた面白かった。

私は、最初はくじらを作ろうとしたが、難しそうだったので断念、見本にあった雪うさぎを作ることにした。
耳が出っ張っている以外はほとんど半円形で、形は非常に単純であったが、いざ彫ろうとしても全く手順が分からない。
そして、講師の真野さんに尋ねると、軽快な手つきで木材に切れ目を入れ、進め方を指南していただいた。
しかし、進め方は分かっても、うまく彫刻刀が扱えず、力も入り疲れてくるし、彫り方もガタガタになってしまう。
行き詰まって真野さんに助けを求めると、一瞬で行き詰まりを解消してくださるだけでなく
なんなら少し進めて下さる。終盤には、「もう全部やっちゃってください」という気持ちだったが、
先生は、「楽しみを奪ってしまうので少ししか僕はやりません」と言って笑っていた。
結局、午前の部も午後の部もめいっぱい使わせていただき、最後の最後でなんとかうさぎは完成。
当たり前だが彫れば彫るほど木は削られ小さくなるので、当初の予定より
さらにうさぎは小さいものになったが、それはそれでかわいらしく、達成感は大きかった。

それこそ彫刻刀を触ったのがそもそも中学の美術の時間以来だったが、
大人になってしまうと、工作して何かを作るということを本当にしなくなると思う。
そんな中、こうしてまなびカフェという時間で、自由に特に評価なども気にせず
自分の思うまま工作に取り組めるというのは、非常に重要であると感じた。

1日を通して、非常に良い経験となり、良い時間を過ごすことが出来ました。
参加させていただきありがとうございました。

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by 石山 


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