阪神・淡路大震災 犠牲者追悼のつどい(その1)

1995年117日午前546分に発生し、兵庫県を中心に大きな被害をもたらした大災害。犠牲者は6434人にのぼりました。


当時から20211月で26年が経ちますが、失った命の数をロウソクの灯火に変え、伝え続ける「追悼のつどい」が今年も開催されました。震災発生時刻の12時間前の116日午後546分からロウソクの灯を絶やさず「誰かのことを思いやる」。このイベントにらいとぴあ21から中高生が参加しました。


会場に行く前に、被災当時どんな様子だったかを、箕面で災害ボランティアグループを作って活動された地域の方にお話を聞きました。


以下、お話しより

26年前、箕面からも神戸方面の火の手が見えた。一人でも救いたいという想いでバイクで向かったが、丸焼けの光景を見て唖然とする。

当時の神戸は防火水槽もなく、消防車は来るが消火できないもどかしい状況。そんな光景をみて箕面に帰ってきて、地域住民や中学校の先生と協力して60名のボランティアチームをつくった。

トラック3,4台に集めた物資を積み込み、被災地入り。炊き出し、避難生活に必要なものの聞き取り、銭湯への移動支援などを行う。

仮設住宅では高齢の方が孤独死されることも。元の地域を離れてコミュニティが分断されること、災害発生時に生き延びられたのに亡くなることが悲しかった。


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そんなお話しに真剣に耳を傾ける子ども達。

「箕面だったらどんな災害が起こり得る?」「災害が起こったらどうする?」「日頃から何をしたらいい?」をテーマにグループワークを行いました。

日頃から防災グッズをそろえる、家族で避難先を話し合う、ニュースを見ておくなどの意見が多くでましたが、中には指定避難所以外にも集まれる地域の居場所がある、地域の人と日常でつながりをつくるという意見もありました。


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「お互いさま」で日常も非常時も助け合えるまちを、子ども達とも一緒につくっていきたいと改めて感じました。(その2に続く)