<報告>「夏のつどい」を開催しました

本来なら例年3月に開催される「春のつどい」ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で7月4日に延期しての開催となりました。季節を飛び越えてしまったので、タイトルも「夏のつどい」と改めました。
開催にあたっては感染防止対策を万全に行いました。
そのため、いつもと同じようにとはいかないことも。たとえば、これまでは1階の展示コーナーで、ふるまいと作品展をおたのしみいただきましたが、展示コーナーでおおぜいが滞留するわけにはいかず、今回は実施を見合わせました。
それでも、いくつかの作品については、みなさんにご覧いただくように小コーナーを設けました。
「萱野老人いこいの家」の活動で制作された作品をはじめ、地域のみなさんより力作を寄せていただきました。
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客席はあいだをとって設け、窓をあけるなど換気を行い、ご来場のみなさんにはマスクを着用していただきました。スタッフや司会はフェイスシールドを着用。聴こえやすさにも配慮しながら、感染防止につとめました。
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そんなわけで、今回はいつもの催しとは違う様子で開演。
まずは、このところ毎年出演してくれている「麦の鼓」のみなさんによる和太鼓演奏ではじまりました。
コロナなんてなんのその!ウイルスを吹き飛ばしてくれるかのような、元気いっぱいの楽しい演奏を披露していただきました。
ひきつづいて、メインの「柳会(ポドゥルフェ)」による韓国伝統舞踊がはじまりました。
ポドゥルフェは、大阪を拠点に活動する在日コリアンのメンバーで構成する韓国舞踊グループです。日本を拠点に活動しながらも本場韓国でも実力が認められるなど、精力的に活動を行っています。
この時期、本来ならば学校公演などで忙しいところが、今回が今年になって初めての公演とのこと。芸能にたずさわる方々のコロナによる影響がうかがえます。
まずは朝鮮通信使の装束で、おごそかに入場。「韓国ドラマみたい!」と歓声があがります。
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ひきつづき五面太鼓、宮中舞踊、扇の舞とつづきます。華やかさのなかにも力強さが伝わってきます。
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後半は大道芸や、打楽器演奏に仮面の舞とつづき、まるで村のお祭りに来たような雰囲気に。ゆかいなセリフをまじえながら、お客さんにも(感染予防しながら)ちょっと参加してもらうなど、お祭り気分を味わいました。
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最後は韓国民謡「アリラン」の歌にあわせながら、みんなで手遊びして終わりました。
終了後は、参加者のみなさんから「よかった」「楽しかった」と喜びの声をいただきました。力強い演奏でコロナの疫も退散したのでは?と思うほど、みなさん晴れやかな顔で会場をあとにされました。

コロナの危険もまだまだ終息とは言い難く、見通しが立たない状態が続きます。だからといって「何もしない」ではなく、いままで通りではないとしても、コロナと向き合いながらも、私たちにできることはきっとあるはずです。
これからもまた、このような楽しい時間をみんなですごせるように、いっしょに考えていけたらと思います。