2020年1月30日(木曜日)19:00~20:30 まなびカフェ
【書家の華雪さんにまなぶ!】書のワークショップ 書で体感、文字の魅力 今回のテーマ:行
ゲスト:華雪さん(書家)
ときどき参加させていただくまなびカフェ。
今回は書のワークショップ。
子どものころには書道を習っていたし、墨と筆をつかって文字を書くことは好きだ。
今もごくたまにではあるけれど、書くことがあるので、
それを知っている友人が声をかけてくれて一緒に参加した。
てっきり習った漢字やらをどんどん書いていく、ふつうの書道のワークショップと思っていたら、
想像していたものと全然ちがいました。
墨と筆をつかうというのは合っていたけれど、「書く」というより「描く」という内容だった。
まずは「移動」に関する漢字ができるまでのいきさつを、講師の華雪さんから聴く座学からはじまり、
「歩」「走」「道」「前」「行」についてうかがう。
30分ほど順を追ってそれらの漢字ができるまでのことをきいて、そのあと1時間をつかって
実際に書いて・描いていく。
たとえば知らないはじめての場所へ行くとき、あなたならどんな気分になるだろう。
不安・緊張・わくわく・ドキドキ・楽しそう、などなど参加者からは恐れとともに
期待といった意見が出された。
それでは、文字ができた当時の感覚はどうだったのだろうか。
今では知らない場所へ行くとき、人気のお店や、駅までの順路、海外旅行など
インターネットを通じてずっと簡単に調べることができる。
けれども、はるかに情報が少ない当時は、知っていることと知ることができることは、とても限られていた。
そこから立ち上がってくる移動に関する感覚は、今よりもずっと“恐れ”が意識されていたことを知る。
文字はモノを表していて、さらにモノとモノを組み合わせたかたちでできているが、
象形文字までさかのぼって漢字を分解してみると、それがよくわかる。
それと同時に当時の感覚というものを感じ・想像してみることができる。
移動に関する漢字は、今の私たちよりも、はるかに恐れに結びつく漢字だったのだ。
そうして想像しながら、あとの1時間は、自分にとってのイメージを描くというものだった。
5つの漢字について習ったので、とにかく全部書いてみた。
漢字のなりたちを聴いたあとなので象形文字やら草書、もしくは自分のイメージをそのまま描いてもよかったと思うが、まずは日常つかっている楷書体で書いてみた。
いや、実際のところはどう描いていいのかわからず、
とりあえずいつもの、という感覚でまずは書いてみたのだ。
けれど、そこからは自由だった。たのしかった。
どういうふうでもいい、自分のイメージというものをかき始めると、ほんとうに自由でした。
ちなみに講師の華雪さんは、このワークショップにたくさんの様々な種類の筆を持ってきてくださった。
その説明を聞き、それらの筆をつかってみることも良い経験となった。
山羊・イタチ・野うさぎ・リス・だちょう・ホロホロ鳥・くじゃく・にわとり・馬のおなかの毛・
いのしし・シカの仲間の山馬(サンバ)・竹、はたまた華雪さんの10歳のころの髪の毛の筆、という変わり種などなど。
盛りだくさんである。
そんな中、私の使ったのは山羊の筆2種類と山馬の3つだけだったが、
どれも違った印象の筆で、これも楽しく自分のイメージをえがくのには筆という名の相方選びも重要ね、と
ちょっとした芸術家気分を楽しんだ時間となりました。
ブロガー:たまさん
◆各ブロガーさんのプロフィールはこちら
http://raipinews.seesaa.net/article/455139195.html
次回の「まなびカフェ」はこちら!
2020年2月29日(土曜日)午後6時半から8時
(終了時間が延長する可能性もあります。ご了承ください)
『【坪内一家シリーズ!】人類の始源へ
〜アフリカ・ブッシュマン 旅の上映トーク&ライブ〜』
世界各地の民族を訪ね現地で共演を続ける坪内さんが今回旅したのは、
全人類の祖先と言われるアフリカの先住民ブッシュマンの地。
石器時代から変わらない狩猟採集生活を最近まで続けながらも、
世界一難しい言語など洗練された文化を持つ彼ら。
南部アフリカのカラハリ砂漠に住む彼らのボツワナ&ナミビアの地を巡り、
驚きと共に出逢い共演した未知の音楽やダンス、そして旅のお話を、
記録映像・写真の上映&トークとライブパフォーマンスの二本立てでお届けします!
場所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
参加費:無料(投げ銭制)
ゲスト:坪内あつしさん(音楽家・打楽器奏者)
◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?
世 の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわい わい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレ ビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。
◆これまでのまなびカフェのレポートなどはこちら(らいとぴあ21ブログ)
http://raipinews.seesaa.net/category/23991971-1.html