今回のまなびカフェの華雪さんの書は「衣食住と移動」のタイトルの中の「衣」でした。
これまでも何度か参加し、華雪さんの書は見本通りに綺麗に書く書という
私たちが思い浮かべる書道というものではありません。
まず、漢字の成り立ちを学べることが楽しいと感じています。
今回は「衣」で、私の好きな布からできたものですので興味を持って参加しました。
まず、最初の問いは、
『漢字を生み出した古代中国の人々はどんな顔つきで、どんな「衣」をまとっていたのでしょうか?』
・・・その答えは『彼らは人類学的に分類すると私たち日本人と同じモンゴロイドだとされていて、
顔つきは私たちの祖先と似た顔つきだったそうです。同じ顔付きの私たちが着る「衣」も同じような形をしています。
それは衣の襟元を上下一つで合わせた形』です。
確かに、モンゴル・中国・韓国・日本など東味の人々が、かつて着ていた「衣」は、
着物のような体の前に来る布を上下重ねてた形です。
私は個人的に、最近蚕に興味を持っていたので、麻のお話もありましたが、
絹の漢字の成り立ちを教えていただき感心しました。
それは、絹という漢字の「糸」は絹糸をカセ(糸の束)にした状態を示し、
「口」は蚕の口で絹の元になる糸状のものが吐き出され、繭が出来上がります。
そして「月」はなんと蚕そのものを表しているのだそうです。
たった一文字の中に、絹ができる流れが表現されているのです。
こういうお話を聞くたびに、参加して良かったと思いますし、漢字の成り立ちに興味が湧きます。
さて、「衣」ですが、上下を前で合わせますが、東アジアの国によって形は違いますが、
紐で上下に分けられています。上下つまり天と地、衣裳となるようです。
この「裳」はスカートのような形を指し、ズボンのような形は「袴」だということです。
ここまでくると、衣服の成り立ちに世界共有のものを感じます。
その他、はきもの、船、前、髪(人間の命を活気づけるエネルギーが宿る場所なので、
古代男女ともに髪を伸ばしていた)、首(頭髪のある首の形)、毎(かんざしや飾りの形)
についても教えていただきました。
さて、いよいよ漢字を書きます。私はもちろん「衣」を書きました。
古代のその文字は、本当に着物のように見えます。
毛先の長い筆や太い筆などいろいろな筆を貸していただき、様々な「衣」を書くことができました。
次回も楽しみですし参加したいと思います。墨の香りも素敵です。
http://raipinews.seesaa.net/article/455139195.html
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