<報告>6月29日まなびカフェ「ハラール・カフェvol.6 中央アジア・ウズベキスタン/タジキスタンの暮らし」

2019年6月29日(土曜日)15:00~16:30
ハラール・カフェvol.6「中央アジア・ウズベキスタン/タジキスタンの暮らし」
ゲスト:バフティヨルさん、サルドルさん、ベクさん


vol.4「イスラムってなんなん?」から参加し始めたハラール・カフェも3回目。
イスラム教について詳しく解説した新書も読み、だいぶイスラム教について知識をつけてきました。
それでもイスラム教を肌に感じる体験はまだしたことがありません。
美しいモスクがあったり、それとわかる服装の人が多かったりする地域に、
残念ながら行ったこともありません。
では、ムスリムが多いのは、どこの国・地域のイメージがあるでしょう?

東南アジアだとマレーシアやインドネシア、ほかはトルコなどの中東地域がよく知られていますね。
この日紹介されたウズベキスタンとタジキスタンは、古代、ペルシャ帝国の一部だったので、
イスラム文化が深く根付いています。
この二つの国は中国の西、アフガニスタンの北側にあり、
1900年代初頭から1991年まで、ソビエト連邦の一部となっていました。
「スタン」とは、ペルシャ語で「土地」という意味。
ウズベク語を話す人々の住む土地=ウズベキスタン、
タジク語を話す人々の住む土地=タジキスタンを表しています。

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留学生のバスティヨルさんとサルドルさんがウズベキスタンについてお話ししてくれました。
シルクロードの中間に位置しており、古くから要衝として栄えたそうです。

首都は東北に位置するタシケント、中央部にあるサマルカンド(青の都)は
世界遺産にも登録されており有名です。
長いソビエト統治時代に脱イスラム化が行われたため、西洋文化の影響も取り入れられていますが、
美しいモスクや食文化からは、イスラム文化の潮流が感じられます。
それは言語からも読み取れ、あいさつの言葉は「Salom(平和)」で、
アラビア語の「アッサラームアライクム(あなたの上に平安あれ)」の短縮形です。

ベクさんも留学生で、タジキスタンについてお話してくれました。
手作りのサモサもふるまってくれました。
ミンチをパイ生地で三角形に包んでオーブンで焼いたもので、とっても美味でした。
サモサは、二つの国でよく食べられていて、ウズベク人とタジク人はもともと同じ民族だったといわれているほど、言葉も文化もよく似ているそうです。

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タジキスタンは1991年の独立のあと、内戦が起こりました。
1997年にようやく内戦が終息し、国づくりを推し進めているところです。
2000年以降の経済発展は著しく、また若い世代が多いため人口の増加率が非常に高く、
まさにこれから大きく発展していく国の一つです。

首都はドゥシャンベ、国土の93%が山地、国内にパミール高原やヒマラヤ山脈の一部も含まれ、
ダイナミックな自然に囲まれています。
「ご自分の国の良い習慣で、日本にもあると良いと思うことは何?」という会場からの質問に、
どちらの国からも、「お客さんを家に招くのが大好き。初めてあった人や旅行客でも、家に呼んでもてなします。」とのこと。
きっと大昔からシルクロードを往く商人や巡礼の人などとの交流を通して、
自分たちのコミュニティを豊かにしてきたのだろうと思います。
この日も、人々と平和を分かち合おうとするムスリムのあたたかさに出会うことができました。

ちなみに、ウズベキスタンへの渡航はビザが必要なくなったそうで、とっても行きやすいそうですよ。
また、タジキスタンにはウズベキスタンからタクシーで行くのが便利なんだそうです。
ぜひ、この地域を訪れてみたいですね!!

文・まなびカフェブロガー Nさん

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2019年7月20日(土曜日)14:00~15:30
「植物のカリスマが教える!料理使いのハーブ講座」
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場所:らいとぴあ21 2階会議室
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費用:200円(ワンオーダー制)

◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?
世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。

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