<報告>3月9日まなびカフェ『おとうふやさんが伝える カンタンおとうふワークショップ』


2019年3月9日(土曜日)18:30〜20:00 まなびカフェ

『おとうふやさんが伝える カンタンおとうふワークショップ』

ゲスト:永田千砂さん(ちまちま工房代表)



どこかへ出かけた時には美味しそうなものを見ると買って帰りたくなる、おとうふ好きです。


日頃、おとうふを提供されている方が、実際に手作りされるところを見られるとのこと。

おとうふのお土産代つき!とのことで、今回初めてまなびカフェに参加しました。

当初参加者が11名だったところ、色々な事情で少人数参加でこじんまりとアットホームな感じで始まりました。


今回のゲストの方は、シャッター街になりつつある、桜井市場でおとうふ屋さんをされてます。

先代の方の下で5年修行+後を継いで3年になるそうです。


おとうふ作りは力仕事。それを、全くの赤の他人の女性が、後継者に名乗りをあげたとは、

どれほど先代の作られたおとうふに魅了されたのでしょう。

(ちなみに、今回のようなワークショップを、市場のほうでも開催されているそうです)


まず、おとうふ作りの工程を、日頃も幼稚園等でなさっているように、絵本の読み聞かせで教えていただきました。

小さな頃に、おとうふ作りを目にすることができるのは素敵ですね。


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次に別の写真の絵本で実際の現場の雰囲気を感じながら、細かい工程や機械などの説明です。

(実は、この絵本を見て、5時半から現場を見たいと、小さいお子さんがお店までやってこられたそうです)


おとうふ屋さんの朝は早く、6時から仕事に取り掛かります。

働き方改革じゃないですが、遅い時間へのシフトは無理なんでしょうか?との問いかけに、

「前夜から用意している豆の状態に合わせないといけないし、出来立てのおとうふを当日にお届けしたい!」

との思いからそれは難しいことだそう。

冬季の朝はそれこそ、下手をするとタオルが凍っていることも。


豆・水・にがりとシンプルな材料で作られているおとうふ。

シンプルだからこそ、豆を水に浸す時間・呉汁(水で膨らんだ豆を電動の臼で挽いて出てくるものを濾したもの)の温度・

にがりを入れるタイミング・攪拌の作業等微妙な加減でおとうふの出来が違うそうです。

毎回、同じお豆腐を作ることは無理だそうです。


お話を聞く間、豆乳でつくられたチャイを頂きました。


次に、いよいよお豆腐作りの実演です。 

にがりに豆乳を投入して作る、寄せ豆腐を作っていただきました。


にがりには、海水から作られる天然のにがりと人工のものがあるそうです。

この度は、両方のにがりで作ったものを食べ比べさせてもらいました。

あらかじめ湯せんで80℃以上に温めた豆乳が用意されてます。

ボールににがりをよく混ぜて攪拌したところに、準備しておいた豆乳を「荒々しく、やさしく!」と

まるでチャイをグラスに注ぐがごとく、お鍋から注がれます。


そこで固まるまで、じっと我慢。

人工のにがりでは、比較的短時間で固まり始めます。

天然のものはふんわりと時間をかけて固まります。


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出来立ておとうふを食べる機会はめったになく、美味しかったですが、天然のものは少しにがりの苦さを感じつつも、

後から豆の甘さが追いかけてきます。

日頃、お豆腐が苦手な子どもさんが、パクパク食べてました。(子どもさんはとっても正直ですね)


豆はカナダ産と国産を実際に使われているそうですが、一概に国産が美味しいわけではないそうです。

にがりは、天然のものではないそうです。(天然のにがりでのおとうふ作りはなかなかだそうで)

あと、とても残念なことに、豆を挽いて汁を取った後の大量のおから(大きなバケツに12杯づつ)は、

使っている機会が古く、金属片が混入する可能性があるため、お金を払って買い取ってもらっているそう。

乾燥のおからなどは商品で見かけますが、そのためには設備投資額が高く、導入できていないそうです。


最後に、お豆腐・あつあげをお土産に頂いたのですが、なかなか日頃買いに行けないので、

豆乳とあげ(片栗粉でなく山芋のつなぎで作った)・ひろうずを衝動買いして帰りました。


文・まなびカフェブロガー ぽんたさん


◆各ブロガーさんのプロフィールはこちら

http://raipinews.seesaa.net/article/455139195.html



次回の「まなびカフェ」はこちら

2019年4月3日(水曜日)13:00〜16:00

仏師が教える彫刻ワークショップ」

毎度大好評の彫刻ワークショップ!木の香りや削る感触に時間を忘れて没頭できます。

講師は仏像彫刻師ですが、仏像以外でも、動物や小物など自由な題材で作り方を教えていただけます。

彫刻刀が初めてのお子さんもご参加いただけます。

※大きな材料を使う方は別途実費を頂くこともあります。

※小学生以下の方は保護者の付き添いをお願いします。


場所:らいとぴあ21 1階展示コーナー

参加費:1000円(小学生以下500円)

定員:10名(お申込み先着順)*途中からのご参加も可能です

ゲスト:真野明日人さん(仏像彫刻師)


◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?

世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。


◆これまでのまなびカフェのレポートなどはこちら(らいとぴあ21ブログ)