2019年1月17日(木曜日)18:30~20:00 まなびカフェ
モノから見えるストーリー&つながる人・地域
ゲスト:鈴木 幸太郎さん(松島ワインプロジェクト)
尼野 三絵さん(B-MART)
モノから見えるストーリー&つながる人・地域
ゲスト:鈴木 幸太郎さん(松島ワインプロジェクト)
尼野 三絵さん(B-MART)
宮城県松島町で宮城の食のセレクトショップ「M Pantry」を営む鈴木さん。
松島生まれ松島育ち。ですが、留学や就職などで一度は地元を離れていました。
福島県郡山市で会社勤めをしているときに、東日本大震災が発生。
故郷がたいへんな時に、なにもできない無力感があったこと、
この先の数十年、どうせ働くのであれば、地元のためになることがしたいと思ったことが重なり、
一念発起して地元で起業されました。
M Pantryを開店するにあたって、自分たちが良い!と思ったご当地の食にこだわりました。
あまり知られていない地元の特産品を、加工品やお土産品にして発信しています。そこで開発したのが、まるごとの牡蠣をプレスした米粉のせんべい「カキとコメと」。
店舗で焼きたてを食べられるというのが大きな魅力。
地元産の季節の野菜を加えたものや、お土産用の小さなサイズのものもあり、松島の新しい名物になる日も間近!
石巻で開かれたアートイベント「Reborn Art Festival」に関わった際、
フェスティバルのフードディレクターを務めていた目黒浩敬さんと出会いました。
フェスティバルのフードディレクターを務めていた目黒浩敬さんと出会いました。
目黒さんの提案で、地元の仲間たちとのワインづくりが始まりました。
目黒さんも、震災を経験し、食と人とのかかわり方、つながり方を見直して、さまざまなことに取り組んでおられる方です。
ワイン用のブドウ畑は松島にはなかったので、山形県のブドウを使用。
すべての作業を人の手を使って行ない、「牡蠣に合うワイン」200本が完成しました。ラベルもなんとすべて手書き。
すべての作業を人の手を使って行ない、「牡蠣に合うワイン」200本が完成しました。ラベルもなんとすべて手書き。
らいとぴあでもおなじみの書家の華雪さんが、一本一本に直接手書きしたそうです。
地域を活性化したい、との思いでさまざまなことに挑戦し、開店から5年。
鈴木さんは、活性化に必要なのは、なによりも「人」であると感じているそうです。
人がいなければそもそも地域が成り立たない。
人がいなければそもそも地域が成り立たない。
変化を起こそうとする人が現れると、いろんな人たちがつながり始める。
いろいろな経験をシェアして、新たな価値を見出すことができる。
景色や伝統など、変わらずにそこにあり続けてほしいものはそのままで、
でも外への見せ方や、食材の使い方、食べ方などはどんどん変化したらいい。
でも外への見せ方や、食材の使い方、食べ方などはどんどん変化したらいい。
そうやって、新しい展開が生まれていくのだと実感しているそうです。
鈴木さんの思惑通り、松島に行って、焼き立てのおせんべいを食べたくなりました。
「B-MART」は、らいとぴあに近い芝樂という場所に、2018年9月オープンしました。
この場所は、15年間、地域に住む人と、この地域を知らない人たちが出会う場所として機能してきた
カフェスペースで、尼野さんたちがまちづくりに取り組む拠点でもあります。
尼野さんは、この地域にある特有の食文化に注目。
家庭で作られ、家庭で食べられている「塩コブ」などを商品化しようとしましたが、
作っているおかあさんたちにとっては「値段付けて売るもんとちゃう」と、なかなか形になりませんでした。
さてどうしたものかと行き詰っているときに、高知県で活躍されている地デザイナーの迫田司さんの「1地域1デザイン」というコンセプトを知りました。
自分の住む地域に特有の食文化があるように、他の地域にも同じように特有の文化がある。
地元の人には当たり前すぎて、それが外には発信されず、知られていないだけなのです。
そこで、地元にこだわらず、全国各地で同じような思いをもって作られているものたちを集めることにしました。
まちづくり事業の延長で行っている、災害復興支援(物資を集めて現地に運んだり、現地でボランティアをしたり)をする中で縁ができた被災地の商品であったり、障がいをもった方たちの作業所で作られているものなどなど…
それぞれの商品に、作り手の思いがあり、買い手の心にも響くストーリーがあります。
B-MARTの「B」は、「Back=背景」「Be=ありのまま自分を表現できること」などなど、さまざまなBの側面をあります。
商品を手に取って、自分なりの「B」を探すのもいいかもしれません。
商品を手に取って、自分なりの「B」を探すのもいいかもしれません。
この日は、ゲストのお話のあと、鈴木さんの造ったワインと、牡蠣せんべい、B-MART選りすぐりの海苔とちんすこうの試食付き。
なんと贅沢な回でしょうか。
自分のしたいことが誰かの役に立つかもしれないなら、立派なことでなくてもなにか始めてみようかなと思ったほろ酔いの帰り道でした。
なんと贅沢な回でしょうか。
自分のしたいことが誰かの役に立つかもしれないなら、立派なことでなくてもなにか始めてみようかなと思ったほろ酔いの帰り道でした。
文・まなびカフェブロガー Nさん
2019年2月1日(金曜日)18:30~20:00
【ひつじがお肉になるまで in モンゴル】
モンゴルで撮ってきた写真や動画を中心に、ひつじがお肉になるまでの過程や遊牧地域や都市部で行われている屠畜方法を紹介します。
異なる文化圏の人々の考え方を通じて、食べる事について一緒に考えませんか?
場所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
ゲスト:野本悠紀子さん(大阪大学大学院言語文化研究科 言語社会専攻 博士前期課程2年)
モンゴルで撮ってきた写真や動画を中心に、ひつじがお肉になるまでの過程や遊牧地域や都市部で行われている屠畜方法を紹介します。
異なる文化圏の人々の考え方を通じて、食べる事について一緒に考えませんか?
場所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
ゲスト:野本悠紀子さん(大阪大学大学院言語文化研究科 言語社会専攻 博士前期課程2年)
◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?
世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。
各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。
世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。
各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。
◆これまでのまなびカフェのレポートなどはこちら(らいとぴあ21ブログ)
http://raipinews.seesaa.net/category/23991971-1.html
http://raipinews.seesaa.net/category/23991971-1.html