<報告>11月15日まなびカフェ『行政書士トミーさんの「遺言書」のススメ! 〜書いてみよう!エンディングノート〜

2018年11月15日(木曜日)まなびカフェ
行政書士トミーさんの「遺言書」のススメ!
〜書いてみよう!エンディングノート〜
ゲスト:夏堀智史さん

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私が参加してみようと思った理由から。

どの人にも平等に100%間違いなくやってくるのが「死」だと言われ 
最近では、どう死を迎えたいか考える事で、生き方が見えてくるとも聞きます。
エンディングノートという言葉も気にかかります。
考えなくてはと思いつつ、何から考えれば良いのか堂々巡りでした。

さて、「遺言書のすすめ」は相続の話から始まりました。
死亡と同時に相続が発生します。
「誰が相続するのか?」・・・法律に基づいて特定されるそうです。
「何を相続するのか?」・・・財産にはプラスだけでなく、マイナスも有るかも!
「マイナスの財産が多かったらどうするの?」「財産が不動産だけだったら?」
「生命保険はどうなるの?」と、
自分や家族に関わることなのに、知らないことや分からない事が何と多いのでしょう。
(ボーッと生きてたなあ〜)

そこで、必要なのが「遺言書」!
大層な財産のある人たちが書くものと思っていましたが、
3年前の資料「遺産分割事件の財産額」によると、5000万以下で75%もあり、
その内1000万以下のトラブルが半数近くでした。
(親の残してくれたお金で、身内の醜い争い…怖い怖い)

遺言書には「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」があります。
自筆証書遺言
その字の通り自分で書いて日付や実印を押して厳封すれば良いそうです。
とても簡単そうですが、パソコンはダメ!開封する時や開封後に手間がかかるそうです。
(私は、この世に居ませんのでそこまで気にしなくても良いかあ〜?)
公正証書遺言
自筆とは違って行政書士さんなどに相談します。戸籍の取り寄せや遺言の作成、
証人2人と内容を確認したり、公証役場とやらに出向いたりと、何かと手間がかかる感じですが、
死亡後の家族にかかる手間は楽なようです。
(それら手続きが遺言書を書くハードルを高くするような気がしましたし、
私にそこまでの覚悟があるのか、できるのか…)

自分はいつか死ぬとはわかっていても、死んだ後のことを考えることはありませんでした。
親を看取った後、実家問題、遺品問題、思い出…それらをどうするのか悩ましい問題ではありました。
それでも自分の死後の始末について、具体的に思い至りませんでした。

だって今、私は生きています。
大切なもの、大切にしてきたこと、それは今の私にとってであり、
死後は家族に任せるしかないから、終活として「片づけるのだ」程度の理解でした。
遺言=どのように処分するかを決定する自由がある。(最後の権利!)
自分の死後の身の振り方、築き上げてきたもの残し方を次の人たちに、
内容によって相談すれば良いのだという事です。

*財産は行政書士
*不動産は司法書士
*税金関係の相談は税理士
*分割でもめたら弁護士

上記の人たち・・・私たちの日常に身近ではないし、
どうも小難しくハードルが高そうな立場の人に思え、
どんな仕事をされているのかも解っていませんでした。
でも、知っておく事だけでも大切な事だと思いました。

世の中、「終活しました」とか「エンディングノートを書きましょう」とか、
銀行や保険会社からは「賢い相続の仕方」など、人生を急かされる気分になります。
一方、TVでは櫻井翔くんが「人生100年時代に備え、がん保険」とか…一体どうしろというのか!?

エンディングノート」ってどんなもの?
講師が、ある市町村が作成しているエンディングノートを紹介してくれました。
自分自身に関わる事や思い出、履歴のような内容に始まり、身内との関係(つまり家系図)、
これからの自分が病気になった時の事、死についての自分の考えや死を迎えた時の事(葬儀やお墓)、
自分の大切な人たちへのメッセージへと書き進めていくものでした。
(箕面市もエンディングノート作ってよ…エンディングノートを買うハードルが高い人もいると思うなあ〜)

大げさに考えすぎず、自分がこれまで築き上げてきた財産、
それはお金や不動産という事ではなく、自分自身の生きてきた道筋、
自分の大切にしてきたものや考え、思い出など自分自身という財産を綴る感じで振り返る感じでした。
その作業の中から、自分が今をどう生き、どう死を迎えたいのか、
見つめていけたら良いのかなと思いました。

ゲストの夏堀さんの穏やかな人柄や話し方で、遺言に関わる様々な文言や手続き、
大きな枠組みや道筋みたいな事の、ハードルを下げていただけました。

さらに、参加者の体験から出る質問、考えも盛んに出され、楽しい時間となりました。
こんな風に日頃一人で解らずに悩み考えている事を、ざっくばらんに出しながら、
死に関わる話ができる場があるとありがたいと思いました。

大切な企画をありがとうございました!

エンディングノートを書き始めようと思います。

文・まなびカフェブロガー tamacoさん

◆各ブロガーさんのプロフィールはこちら

http://raipinews.seesaa.net/article/455139195.html


2018年11月22日(木曜日)19:00〜20:30
【おしゃべりカフェ「不妊のこと」】

不妊に悩んでいる夫婦は6組に1組とも言われていますが、
とてもデリケートで話題にするのは難しいテーマです。
「友人や家族との関係」「夫婦のこと」「治療について」など
同じテーマに関心のある方の中で話してみませんか?  
※ファシリテーターが場を進行します。

※ご自身やご家族の方で不妊について考えたい方ならどなたでも。

※会場の出入り口をクローズにした、安心してご参加いただける場です。


場 所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
参加費:無料
定 員:10名
ゲスト:内山三重子さん(タッチカウンセラー・保育士)

◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?
世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。
各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。
普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きた”まなび”を楽しむ場です。スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。

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