〈報告〉2018年6月21日まなびカフェ「マルチリンガルになろう!」

2018年621日(木曜日)


マルチリンガルになろう!


ゲスト:鳥羽山良平さん(ランゲージマスター)



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今回は、まなびカフェでの通訳や語学の先生として活躍されている鳥羽山先生にお話を聞きました。

今回のテーマは「マルチリンガルになろう!」ということで、語学について興味のある人、外国語を話せる人など十数名が集まりました。



第二言語習得というのはとても難しいことです。

学校で習ったからといって話せるようになる訳ではなく、第二言語を使わざるを得ない状況に遭遇する事は日本で生活していると、とても少ないんです。



「バイリンガル」「マルチリンガル」って第二言語を話す・聞く・読む・書くが完璧な人の事かな?と思いきや、実はそうではない!と鳥羽山先生はおっしゃっていました。

「実際に言葉の定義自体は曖昧で、難しく考える必要はありません!

『母語話者並みに喋れる』と言っても、その言葉を話す人の中にも個人差があって、きっちりとした基準はないんです!」

これを聞いて、今勉強中の英語が少し身近に感じられました。



大人になってから語学の勉強を始められたという鳥羽山先生は現在、英語、中国語、韓国語、タイ語の4カ国語を話すことができます。

元々外国に興味があり、仕事の関係上外国語を話さずを得ない状況に置かれたため、勉強を始めたそうです。

「単語を1つ覚えた!昨日よりも成長した!という風に、毎日成長を感じることに快感を覚えたんです!」と話しておられました。


中学生の時学校に行けなかったという先生は、自分の逃げ道として外国に興味があったんです。とおっしゃっていました。

外国語を学ぶという事は、単に役に立つ・友達が増えるだけではなく、自分の居場所を作る事にも繋がるようです。

私も学校の先生や英語を話している人を見ると、「いい意味で人柄が変わるなぁ」と思うことがあります。

お話を聞いてから、「第二言語を話す事で知らないうちに別の場所に心の拠り所を作っているんだなぁ。。。」と思いました。

自分にも相手にもいつもとは違う一面が見えたりして面白いと思います。



第二言語習得については昔から研究が進められていて、時代と共に方法や良いとされている事は変わってきました。

変形生成方法、スピードラーニング、インタラクション仮説、、、たくさんの方法が編み出されてきましたが、「正解」は無いんです。

と先生は話します。

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「自分の得意・不得意を理解した上で自分に合った勉強方法を見つける事が重要だ」とおっしゃっていました。

そうする事で効率良く勉強でき、長続きの秘訣になります。


そこで、自分の得意・不得意を見つけ、外部の影響と合わせて、自分に合った勉強方法を知るために「SWOT分析(*)」をしました。

StrengthsWeaknessOpportunityThreats の略)自分を良く知る事が第二言語習得の鍵だと言います。

SWOT分析は、1920年代からハーバードビジネススクールのビジネスポリシーコースの一部として開発されてきた、ハーバードポリシーモデルの一部。

企業や個人の目標が明確である場合、SWOT分析は戦略計画ツールとして有用で、SWOTは以下のように表される。

  • 強み:目標達成に貢献する組織(個人)の特質。
  • 弱み:目標達成の障害となる組織(個人)の特質。
  • 機会:目標達成に貢献する外部の特質。
  • 脅威:目標達成の障害となる外部の特質。

「外国語を学ぶ」ことは自分の世界を広げられるだけでなく、日本とはルールが違うことを楽しんだり、褒めてもらえたり、自分の居場所を作ったり、成長感を感じられたり、、、本当にいいことづくめだなと思います。


皆さんも怖がらずに、恥ずかしがらずに外国語に触れてみましょう!普段は出会えない自分や友達に出会えるチャンスです。

文・まなびカフェブロガー Yさん



各ブロガーさんのプロフィールはこちら


http://raipinews.seesaa.net/article/455139195.html


次回の「まなびカフェ」はこちら



2018年7月5日(木曜日)午後6時半から8時


【出張!ダイバーシティカフェ】


~多様性について考えよう~アメリカ人のサマンサが覗いた、箕面


萱野小学校で英語指導助手として勤務するサマンサさんは、アメリカ ノースカロライナ州出身。

高校時代に日本に興味を持ち、将来は翻訳や通訳の仕事に就くという夢を持っています。

箕面に住み、箕面の小学校で働いてみてどのように感じているのか、お話ししていただきます。


◆ダイバーシティカフェとは?

箕面市立小中学校のALTの先生を各回のゲストに迎え、箕面市立多文化交流センターで月1回開催しているカフェ。



場所:らいとぴあ21 1階展示コーナー


ゲスト:サマンサ・ジョンソンさん



らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?


世の中のいろいろや最近ちょっと気になることを、少人数制でアットホームにまなび、考える「まなびカフェ」。

各回の素敵なゲストの話を聞いて、みんなでわいわい意見をかわすといつも見ている世界が少し違って見えるかもしれません。

普段は逢えないいろんな人、いろんな世界をのぞくことで、インターネットやテレビ、新聞などでは味わえない生きたまなびを楽しむ場です。

スケジュールや各回詳細はまなびカフェイベントページ(Facebook)や、らいとぴあ21のブログに掲載のチラシPDFデータをご覧ください。



これまでのまなびカフェのレポートなどはこちら(らいとぴあ21ブログ)