連続セミナー企画『差別する心を科学する』の第2回目が11月23日に無事終わりました。
第2回目は「差別する感情と意識を解剖する」をテーマに3名の大学院生にそれぞれの研究を発表して頂きました。
LGBTの研究をしているお2人からは、「親友からカミングアウトされた時の心理的メカニズム」と「同性愛者に対する無意識の偏見がどう態度としてでるのか」についてお話しをして頂きました。ジェンダー自尊心(「男性」であること、「女性」であることなど)を守るために「否定的な態度を取ることがある男性」に対して「同性愛者に寛容であることでジェンダー自尊心を維持している女性」という男女でも違うことを分りやすく説明をしてもらいました。
第2回目は「差別する感情と意識を解剖する」をテーマに3名の大学院生にそれぞれの研究を発表して頂きました。
LGBTの研究をしているお2人からは、「親友からカミングアウトされた時の心理的メカニズム」と「同性愛者に対する無意識の偏見がどう態度としてでるのか」についてお話しをして頂きました。ジェンダー自尊心(「男性」であること、「女性」であることなど)を守るために「否定的な態度を取ることがある男性」に対して「同性愛者に寛容であることでジェンダー自尊心を維持している女性」という男女でも違うことを分りやすく説明をしてもらいました。
また、「無意識の偏見の表出」は「差別を正当化すること」で偏見が表にでるようになる(「同性結婚反対」の裏には「全ての人が平等に結婚できる権利を持つべき」という平等主義の考えが結果として差別の正当化につながる)ということを、自身の研究結果をふまえて説明してもらいました。
3人目の方は自身が大学時代に感じた「みんな差別のこと知らんやん」という実感から始まり部落差別とは何か?部落民とは誰なのか?差別するとはどういうことなのか?を話して頂きました。
その中で「無意識に差別をされることもある」という話や(「普通の人なんですね」と声をかけられることや講演の様子をブログアップされるなど)同和対策事業特別措置法失効後の部落問題の学び方に変化があるのでは(当事者との出会いを通じた学習やフィールドワークに行かなくなったなど)ということを自身の体験談とともに話していただきました。
パネルディスカッションでは、「意見が対立に対しての対処方法は?」との問いに「共有できる対象に視点を変え、視点をそろえることが有効」という話しがあり、共感できました。
アンケートでは、「自分の中にある無意識の偏見に1つずつ向き合っていくことが大事」「【知らない】ということの恐ろしさを生徒達に気づかせながら差別する心と向き合えるようにしたい」などの感想がありました。
さて、次回は12月10日(日)14:00~16:00 視聴覚室です。
最終回は、「差別・偏見から自由に生きる」というテーマで池上知子さんをコーディネーターとして、HIVの研究をしているゼミ生、留学生に対する差別についての研究しているゼミ生2名に発表をしてもらい、3回分のまとめを池上先生にして頂きながら差別や偏見から自由になる生き方、啓発や教育のあり方について考えたいと思います。
多くの方のご参加お待ちしています。