2017年11月2日(木)まなびカフェ
【世界をのぞき見!】
ローカルな生活体験記~フィリピンとモンゴル編~
講 師:中嶋嘉伸さん(世界を股にかけるシニアの星)
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昨年8月、ステイ先のオチルダリ家3名の正装デールでの迎えを受ける、チンギスハン国際空港での写真からお話が続いていきます。
ホームパーティーのビール、ウオッカ、馬乳酒の並ぶ光景は、モンゴルの人たちの歓迎の心意気をあらわすようでした。
リーマンショック以降羊肉が暴落し、遊牧を続けるのをあきらめ、首都ウランバードル周辺に仕事を求めに来た人たちの粗末な集落が続いている、その写真。
そこに住む子どもたちが集まる子ども会との交流を始めました。今年の活動テーマは環境を考えること。
子どもたちが自分たちの考える環境問題を絵に描きました。
リーマンショック以降羊肉が暴落し、遊牧を続けるのをあきらめ、首都ウランバードル周辺に仕事を求めに来た人たちの粗末な集落が続いている、その写真。
そこに住む子どもたちが集まる子ども会との交流を始めました。今年の活動テーマは環境を考えること。
子どもたちが自分たちの考える環境問題を絵に描きました。
中嶋さんも北芝周りの今昔を描き、環境の大切さを片言のモンゴル語と大阪方言で訴えたそうです。
また、中嶋さんが外国を訪れ、子どもたちと仲良くなるためには、いつもゲームから始めます。賞品として、持って行った学用品を配られたそうです。
一方で写真にはなかったけれど、ゴミの山で仕事を続ける子どもたちもいるそうです。その子たちの集落を訪れた時は、粘土で陶芸をともに楽しんだそうです。
2回目の訪問の時には、馬に乗りたくて観光キャンプ地に向かうバス中で、先客2名の中に3年ほど前にらいとぴあに学生ボランティアとして参加していた人に偶然出会えたそう。
中嶋さんの口からはいろんなエピソードが語られます。
あれほど好きだった羊の肉が毎日続き、見るのもいやになるほど食べられなくなったこと。
チェコへ2年間出稼ぎに行ったら、水平線まで続くぐらいの草原が購入できること。
その草原を今の若者は、馬でなくバイクで走ること。それがかっこよく見えること。
草原に住むタルバガン(動物。肉がおいしい。)を食べたこと。
日本の援助で出来た国道の両脇に韓国の人の商店が立ち並んでいて、町を走る車の多くは韓国車であることなど。
興味がわき、モンゴルが好きになりそうな話がてんこ盛りでした。
次に、フイリピン ルソン島 ザンパレス州 サンアントニオの話につづきます。
ここでは、中嶋さんがフイリピン政府から居住地を山岳地帯に割り当てられたミクロネシア系の人たちの集落を訪ねました。
サイドカー付のタクシーで行けるところまで行き、あとは徒歩で進みます。
里の子どもたちが山の絵を描くときは茶色一色で描くように、荒れて、岩と乾いた土地で作物をつくるには適さないところです。
貧しい暮らしでも、子どもたちの笑顔ははじけるよう。
村の青年が大切にしているギター演奏と踊りで歓迎してくれたそうです。
集落の中央にトタン建ての教会があり、村の人たちが集う場所になっています。中嶋さんは、毎年慰問に訪れるカナダ人のことを聞きつけ、その旅に同行させてもらったそうです。
ここでも子どもたちとゲームで仲良くなり、学用品を手渡すことが出来ました。
村の人たちはフイリピンの公用語であるタガログ語が話せず、もちろんスペイン語、英語も話せず、就職は困難な状況で、里に住む人たちは山の人と呼んでいるようです。
村の人たちはフイリピンの公用語であるタガログ語が話せず、もちろんスペイン語、英語も話せず、就職は困難な状況で、里に住む人たちは山の人と呼んでいるようです。
一方、かってのアメリカ軍基地横にあるホームステイ先の村も貧しく、「基地が閉鎖され、この村は死んだ」という言葉を何度も聞かされたそうです。集落は、基地横の林の下に隠れるように佇んでいます。
ゲームで子どもたちと仲良くなれ、親しみが感じられるようになったころ、集落に何軒もある駄菓子屋の一軒に看板をつくりました。
すぐに手に入る竹で、自動車や家の模型をつくり、ゲームの賞品にしたりしたそうです。
その木の裏側に子どもたちと河原の石を運び日本庭園ふうな庭も仕上げ、今年1月には、ソフトボール用具一式を届けたそうです。
1ヶ月後、再び山岳地帯を訪ねましたが、ギターの青年は病気で亡くなっていたそうです。
最後に中嶋さんは、フイリピンの治安は悪い風評があるが、現地の人たちの貧しさに付け込んで悪用する日本人がその風評の元凶だと悔しそうに話されていました。
個人的には、これまで嘉伸さんから、細切れに諸外国の様子を聞くことはありましたが、まとめて話が聞け、参加してよかったです。一人で飛び込んでいく嘉伸さんの気構え。貧困に抗う現地の人とすぐに友だちになれることに改めて感心させられた今回のカフェでした。
その木の裏側に子どもたちと河原の石を運び日本庭園ふうな庭も仕上げ、今年1月には、ソフトボール用具一式を届けたそうです。
1ヶ月後、再び山岳地帯を訪ねましたが、ギターの青年は病気で亡くなっていたそうです。
最後に中嶋さんは、フイリピンの治安は悪い風評があるが、現地の人たちの貧しさに付け込んで悪用する日本人がその風評の元凶だと悔しそうに話されていました。
個人的には、これまで嘉伸さんから、細切れに諸外国の様子を聞くことはありましたが、まとめて話が聞け、参加してよかったです。一人で飛び込んでいく嘉伸さんの気構え。貧困に抗う現地の人とすぐに友だちになれることに改めて感心させられた今回のカフェでした。
まなびカフェブロガー Oさん
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次回の「まなびカフェ」はこちら
2017年11月18日(土曜日)午後2時から3時半
【はたらくを考える】
スペシャルJAZZライブ ~ジャズボーカリスト×ウイスキーテイスターという生き方~
場 所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
参加費:無料
ゲスト:石田裕子さん(ジャズボーカリスト、サントリースピリッツ株式会社山崎蒸留所シニアテイスター)
神戸ジャズボーカルコンテストグランプリ受賞後もサントリーの仕事と平行してボーカリストとしても引っ張りだこの日々を送る石田さん。そんな彼女の生き方からは人生折々のターニングポイントが。お話を聞き、後半はジャズライブをお届けします。
◆らいとぴあ21「まなびカフェ」とは?
http://raipinews.seesaa.net/article/453392322.html
2017年11月18日(土曜日)午後2時から3時半
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場 所:らいとぴあ21 1階展示コーナー
参加費:無料
ゲスト:石田裕子さん(ジャズボーカリスト、サントリースピリッツ株式会社山崎蒸留所シニアテイスター)
神戸ジャズボーカルコンテストグランプリ受賞後もサントリーの仕事と平行してボーカリストとしても引っ張りだこの日々を送る石田さん。そんな彼女の生き方からは人生折々のターニングポイントが。お話を聞き、後半はジャズライブをお届けします。
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