<報告>「子どもと防災体験」を実施しました(大人プログラム編)

7月2日に実施された「子どもと防災体験」プログラム。→ブログ記事はこちら
子どもプログラムと同時並行で大人プログラムも実施していました。

集まったのは、子どもプログラムにお子さんを参加させていた保護者の方や、らいとぴあの職員、地域で働く20代〜30代の計15人ほど。

大人プログラムのミッションは、こどもたちが食べられるごはんを作ること。

まず、自分たちはどんな設定で被災シミュレーションをするかからはじめました。

「地震なのか、水害なのか」
「地震が起きたとして、らいとぴあは入れる状態?入れない状態?」
「道は車が通れるのか?」
「電気は?ガスは?水道は?」
といろいろ話した結果、
・地震が起こったことを想定
・らいとぴあは崩れなくて中には入れる状態
・道は隆起が起こっていて車は通れない
・電気もガスも水道もとまった
というシチュエーションとなりました。

実際に地震が起こったら、らいとぴあ周辺の人たちは萱野小学校が指定避難所になるわけで、萱野小学校の備蓄倉庫を見に行くことに。
車が使えないので、らいとぴあの台車をごろごろ押していきました。

備蓄倉庫から釜とかまどをお借りして、らいとぴあ周辺の活動の中でで被災時は提供されるであろう食材や調味料を少し拝借。

あるものを使って、ごはんを作ってみることに。

このプログラムのために、提供いただいたアルファ化米をどうするのか。
きれいな水は2L×60本だけある状態。

集まった大人たちで知恵を出し合い、
・アルファ化米は水をいれて食べられる状態に
・釜とかまどを使って、豚汁をつくる
ということになりました。

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普段は、子どもたちの学校が違ったりして、挨拶をする程度の大人たちですが、
実際に災害が起こったときにどうすればいいのかといったことをおしゃべりしながら、
野菜を洗う水は何を使えばいいのかわからず、新聞紙で汚れを落とすだけにしてみたり、
洗い物が実際はできないことを体感したり、
貴重な水をどう使うのか意見が別れたり、
いろんな「どうしよう?」が出てきました。

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集まった大人たちの力で、なんとかできあがった豚汁。

子どもたちが食べてる間に、大人もいただくことに。

「アルファ化米だけしかなかったら、全部食べられないかも…」
「温かい汁物があるだけで全然違う」
等々、実際避難所では、おにぎりやパン、お弁当の生活が続くことを考えると、
その状況がツラいことに思いを馳せることにもつながりました。

参加された大人の中には、障がいがあるお子さんをお持ちの方もいらっしゃいました。
もし別々の場所にいたときにお互い被災したら…
自分の身は自分で守れるようになってほしいと願っておられます。

でも、そんなときに、周りの人たちの手助けがあれば。

こんな話も、今回の企画をすすめるにあたって開かれた企画会議で聞くことが出来ました。

8月4日(金曜日)に今回のプログラムの報告会を実施します。
今回お子さんが参加された方も、大人プログラムに参加された方も、
都合が合わず参加できなかった方もご参加いただけます。

ぜひお越しください。

<「子どもと防災体験」プロジェクト報告会>
日時:2017年8月4日(金曜日)午後7時〜8時半
場所:北芝住宅集会所
※場所がわからない方は、お問い合わせいただいた際にお答えします。
参加費:無料

この報告会実施時に、こどもから高齢者までいろんな人たちで夜ご飯を食べるとりくみ「樂ごはん」が同時開催されています。
こども100円、若者(高校生以上)300円、おとな(収入がある程度ある人)500円(すべて地域通貨まーぶでの支払い可)
となっていますので、ごはんを食べつつ、報告を聞いていただければと思います。
防災について、集まった人たちで考える場も持ちます。

詳細チラシはこちら→0804防災P報告会チラシ.pdf