【報告】かやのお宝人権まつり2016開催しました


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去る10月30日(日曜日)10~16時、らいとぴあにとっても思わず「よしっ」と気合いの入ってしまう、大きなお祭り「かやのお宝人権まつり」が無事終了しました。

一度はリニューアルのためお休みを考えた今年の開催ですが、地域住民さんや団体さんから「続けて欲しい」の声があり、8月末に今年の開催を決定。かやのお宝人権まつりの実行委員のみんなで、急ピッチでぎゅぎゅっと企画を進めてきました。

開催が決まってからの2ヶ月は、個人団体関係なく、本当に沢山の方に関わっていただきました。
実行委員会から声かけさせてもらった以外に、「お宝まつりするんならこれやりたい!」「これに参加したい。」「何か手伝えることないですか?」という声かけの多さに驚き、全員で調整を続けながら走り抜けた、という時間だったように思います。

おかげさまで、当日のスタッフが足りないかもしれないほどカラフルな沢山の企画が祭り当日に集まり、「特に関わってる企画がないので当日はどこでも動けマス!」という実行委員やスタッフさんがほとんどいませんでした。
(反面、当日のスタッフ配置調整には「フリーで空いてる人がいない!」嬉しい悲鳴でしたが。はい、裏ネタです。)

実行委員のみなさん、また、企画に参加またはご出演いただいたみなさん、お疲れさまでした。
当日お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。

らいとぴあとしても、たくさんのみなさんとの関わりの中でらいとぴあが在るのだということと、これまで10年にわたってお宝まつりを作り、企画し続けてきた先人たちが積み重ねてきたものの大きさを、改めて実感した機会にもなりました。



それでは、ダイジェスト写真で振り返ってみましょう。

【ごった煮屋台村】
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今年もたくさんの屋台がお目見え!
ベトナム料理。モンゴル料理・韓国たれの焼鳥・フィリピン料理・焙煎コーヒー・アメリカのマシュマロのお菓子・沖縄料理・北芝の郷土料理・おまつりお馴染みのたこせんや焼きそ…とにかく沢山!
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にぎわう屋台の中を覗くと「おや?」屋台の大人に混じって、しゃっきり屋台の人になりきっているこどもたちの姿もありました。
まつりでの「であい・つながり」が、当日だけのものではもったいないという想いから、今年試行してみた「コラボ屋台」へ参加したこどもたちです。
*【コラボ屋台】について、また当日までの様子はこちらの記事もぜひご覧ください。
コラボ屋台当日の詳細レポートは、後日、別途ブログ掲載させていただく予定です。

【ステージ】
今年のステージは、実行委員に関わる団体のみなさんに出演いただくと共に、3者のゲストにお越しいただきました。

①ちんどん通信社さんによるちんどんステージ
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②太鼓正(太鼓職人さんによる太鼓皮張りライブ!&トーク)
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③猿回し師の村崎さんによる猿回し芸
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普段なかなか見ることのできない3者3様の日本の伝統文化は、見応えたっぷり。らいとぴあで日々練習をしている太鼓グループ「北芝解放太鼓保存会 鼓吹」やフレンズのこどもたちによる太鼓のステージから太鼓正の職人さんによるトークの流れも、とてもいい雰囲気でした。
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【まーぶハローワーク&こどもふろしき市】
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こどもが主役のこの2ブースはこの日も大人気!
ハローワークブースでは、おや?スタッフに新入り顔・・?
そう、まーぶハローワークスタッフ初体験のお宝まつり実行委員のみなさんたち。お疲れさまでした。

ふろしき市(こどもたちのみのまーぶで売り買いできるフリーマーケット)は、当初お宝まつりの企画になかったのですが、お宝まつり開催を聞きつけたこどもたちからの「ふろしき市やりたい!」の声で実現しました。
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【防災ブース】
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こちらは、震災時のお助けメニューアルファ化米と豚汁の炊き出し。
隣にある防災クイズラリー&ランタン作りをすると、無料で食べれるというお得なブースです。
「防災のことをもっと知ってほしい、そして、おいしいごはんもどうぞ」という、スタッフのみなさんの想いで企画されました。
アルファ化米、炊き立てのごはんと変わらぬ美味しさでした。

【お肉ワークショップ:トークイベント】
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ちょっとまなび場の中の1ブースとして、らいとぴあ1階の展示コーナーを完全に異色に飾り付けハイジャックしていたこちらのブースを、みなさんご覧になりましたか。

ここは、お宝まつり1週間後に開催した鶏のとちく親子ワークショップの講師による、トークイベント&こどもシェフによる鶏ごはんの屋台ブース。
「生きている鶏を食べること」について、アフリカ文化圏の様子も交えた講師による30分ほどの写真スライド&トークが午前と午後の1回ずつ開催され、約40名の方が参加されました。


◆詳細レポート1◆
1階展示コーナー「ちょっとまなび場」
クイズラリー『お宝キーワードをさがせ!』

おいしい屋台におもしろプログラム…楽しいこと盛りだくさんなのがお祭りのいいところですが、楽しいだけでは終わらないのが「かやのお宝人権まつり」の醍醐味。楽しみながら社会問題や人権について学ぶ「ちょっとまなび場」コーナーでは、参加者がさまざまな文化や社会活動に出会えるプログラムを実施しました。

題して「お宝キーワードをさがせ!」。参加者はワークシートに書かれているキーワードをもとにアクセスポイントをさがします。アクセスポイントにはキーワードに関係する人たちがいて、参加者はその人たちから話を聞くことで、これまで知らなかった世界やことがらについて知ることができる、といった趣向です。

~こんなキーワードがありました~

「フードバンク」のキーワードからたどり着くのは「ふーどばんくOSAKA」のブース。まだ食べられるのに捨てられていた食品を、福祉施設などで役立てる取り組みを行っている団体です。しくみについてお話を聞いたら、オマケに食品ももらえました。
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「新聞を着ている人」という謎のキーワードをさがしてみると・・・そこには震災で被害にあった熊本や東北の物産がせいぞろい。新聞は何のことかと思いきや、物資が不足する被災地では食器に衣料にと大活躍グッズなのだそうです。どうやって役立てるのかも実演してもらいました。被災地で生産された物産も、こどもたちの応援もあって完売御礼!(売り上げはすべて被災地に還元されます)
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キーワード「さいぼし」は馬肉をカマでいぶして作るムラのソウルフード。食肉のまち、羽曳野の向野(むかいの)で「さいぼし」づくりを営む竹村商店さんが、できたての「さいぼし」を直売していました。美味!
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屠畜の行程を通して生命の大切さを学ぶ「お肉ワークショップの人」講師の桂悠介さんは、西アフリカでの海外青年協力隊の経験がきっかけでイスラム教徒へ改宗。豚肉やアルコールなどが制限されるハラール食についてたずねることができます。

キーワードは屋台のコーナーにもありました。原発事故の影響が残る福島に住む親子と交流をつづけている「大福」プロジェクト、貧困などのために学校に通えなかった人たちが、大人になってから学んでいる「よみかき教室」。それぞれ地域を拠点に活動をつづけています。

そして、おまつり以外の日でもらいとぴあ21で開所している「図書コーナー」でも、司書さんがまつりのテーマ「食」にちなんでセレクトしてくれた本がたくさん並んでいたのです。

いつも出会う人たちから、この日のためにらいとぴあに来てくれた人たちまで、おまつりがきっかけでたくさんの出会いが生まれました。出会いから知ることができたそれぞれの文化や活動、思いなどが社会への入口のキー(鍵)となるように、楽しかったおまつりの思い出とともに各々の心に留めおかれることを願っています。

◆詳細レポート2◆
北芝の歌コンテスト&ヘンシンワゴン
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らいとぴあのステージでパフォーマンスされたちんどん通信社のみなさん。その後別会場へ練り歩いて行かれた姿を見送りました。
向かわれた先とは…?

そう、らいとぴあから徒歩役3分のところにある「芝樂広場」へ練り歩きの後、とあるコンテストの審査に従事。
その後、再び練り歩いてらいとぴあステージへ帰還し、コンテストの優勝者と再度パフォーマンスをしていただいたのでした。
練り歩きには、らいとぴあ会場にお目見えした「ヘンシンワゴン」で思う存分に仮装した人たちが一緒に参加。たくさんの方がちんどん通信社のみなさんと一緒に、まさに「珍道中」を楽しまれていました。

詳細は会場にあるごっとうキッチンさんのブログで、幸せ溢るる写真と共にお楽しみください。(ごっとうキッチン・ごっとうデリを運営しているイーチ合同会社は、お宝まつりの実行委員団体の一つです。)

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秋晴れの、非日常の1日。
お祭りという楽しいハレの日。

お宝まつりは、「まつりに関わった一人ひとりが日常生活の中では、もしかして出会うことのなかったかもしれない人と出会い、その出会いが非日常の1日だけで終わるのではなく日常のつながりにつながっていったらいいな。」という想いを持って、進められてきました。
いろんな人が一つの企画を一緒にする機会を仕掛け紡ぎ、調整をする。
それは当日のみならず、企画段階からはじまります。

ご参加いただいたみなさんにとって10月30日が、「お宝まつりがあったからこそ、この人と知り合えた。仲良くなれた。」という出会いの日として、これから先の日常生活の中で振り返ってもらえるものになればいいなと、思っています。

当日パンフレット
●「みのおNOW」さんのサイトにも、写真を掲載頂いています。
http://www.minoh.net/minohnow/articlelog.php?date=201610300824

おしまい。
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