大阪生野区の「大阪市子どもの家事業 じゃがいも子どもの家」。
ここは、平屋の長屋を利用した子どもの居場所事業をされています。
昨年、職員が視察にいって色んな刺激を受けた事業所です。
職員さんの柔らかい子どもの受け止め方や、子どもがいきいきとする空間作りなど、とても魅力的。
中でも、休日におこなわれていた『ミニグル』という取り組みは「ぴあぴあでもやりたい!」という思いが強く、今年度の夏休みから時折実施しているプログラムです。
『ミニグル』は「行きたい!やりたい!」ということが同じ思いの人が5名集まれば実際に行動するという企画です。
今回は「本場のミニグルを体験しよう!」ということでじゃがいもの皆と一緒にミニグルを体験しに行きました。
到着するなり、じゃがいもの職員さんが「みんな~待ってたよ~会いたかった!」と優しくお出迎え。
こども達もそんな歓迎に少し照れながらもじゃがいもさんの遊び道具に興味津々。すぐに荷物を置いて部屋中駆け巡って遊んでいました。
今日は昼食をじゃがいもさんが作ってくれるということでそれもみんなでお手伝い。
ぴあぴあの職員もパスタを湯がいたり、てんぷらをあげたり大忙し。
遊んでいる子ども・手伝っている子ども・いろんな過ごし方をしながらみんな思い思いの時間を過ごしていました。
昼食を食べてからミニグルの説明をしてもらいました。
じゃがいもさんのミニグルは
①使える金額は300円
②おやつに使えるのは200円まで
③同じ気持ちの子どもを5名見つける
⑤17時までに帰ってくる
でした。
いつもどんなことをしているのか聞いてみると
「カラオケ、公園に行く、じゃがいもでおやつをつくる、銭湯にいく・・・」
「銭湯!銭湯行きたい行きたい!」とぴあぴあから参加した皆には銭湯が大人気!
早速仲間を5名集めます。
結局この日は「カラオケ・公園・じゃがいもで過ごす・銭湯」に決まりました。
カラオケメンバーは歌える気持ちをおさえられず、道中も鼻歌交じりで歩いていました。
しかし!なんとこの日は満室でカラオケをあきらめないといけなくなりました。
急きょ内容を変更(これもミニグルの醍醐味)。
何人かは銭湯に行きたいとのことで銭湯に行きました。
「むっちゃ銭湯好きやねん」とルンルン気分で銭湯に到着。
すると・・・「これ、銭湯ちゃう」と茫然と立ち尽くしてしまいました。
子どもがイメージしていた『銭湯』は『スーパー銭湯』でした。
「一回行ってみよう」と促し、銭湯に入ることにしました。
初めて銭湯に入る子どもにとって色んなことが新鮮だったようです。
「シャンプーとかない」「鍵は腕につけるの?」「露天風呂、空しかみえへん」色んなことにワクワクしながら1時間以上はいりました。
他のグループも公園を満喫したり、コリアンタウンをブラブラしたりと思い思いに過ごしたようです。
コリアンタウンは結構な賑わいで、店先でさまざまな韓国料理がならんでおり、
いい香りがあちらこちらから漂ってきました。
迷いながらホットック、チヂミを買って、食べ歩きしながらじゃがいもへ。
じゃがいも居残り組みはというと・・・ピザの製作中!
おでかけしなくても、残っておやつづくりなどお金の使い方・過ごし方は様々
帰る時間になってもなかなか帰ろうとしないこども達。
帰りの道中、「また、企画していこうね」と伝えると、「また行きたい!」「ぴあぴあでも銭湯いきたい!」と目をキラキラさせながら一日を振返りました。
手作りボルダリングに興味津々
「ミニグルでブレーブボードしたいねん!」念願のブレーブボードをして楽しむ
お昼ご飯はビックリするくらい豪華!!
ミニグル作戦会議の様子
「カラオケ(行きたい)」という子どもに、いかに公園が素晴らしい所かを説明している最中。
「おれ、押したるで!」みんなで交代しながら車椅子を押して一緒に銭湯に向かいました。
「知ってる銭湯とちゃう・・・」と言い、固定概念を覆された瞬間
良い香りがどこまでも続きます
手作りピザ完成!食欲がとどまる事をしらない子どもたちでした。