11月21日(土)のらいとぴあ夜間学校大学部の授業はたくさんの虹を見た回でした。
講師の江角陸先生は小学生の子供たちを対象に「おもしろ実験教室」を開催している先生なので、授業はとてもわかりやすく、さらに光の世界を体験できた授業でした。
「世にも不思議な光のはなし」ということで、授業の始めに配られたのは「虹色観察器」。
一見、長方形の厚紙の真ん中に四角い窓を開けて透明なフィルムを貼っただけのものですが、フィルムの部分で白熱灯の明かりを覗くと、万華鏡のような虹色の世界が広がりました!
「虹色観察器」は普段人間が見ている光を分解して光の本来の姿である波長の色を見ることができるのです。
人が見ることができる光は「可視光線」、人が見ることができない光には「赤外線」「紫外線」「電波」「X線」「ガンマ線」などがあり、これらの光をまとめて「電磁波」と呼んでいます。
人間の目は、電磁波の波長の振動を網膜にある視細胞で受け取り、それぞれの波長の信号の強さによって脳で色を作り出しています。
だから人間とほかの動物では色の見え方は全く違うし、同じ人間でも人種によって見える色は違ってくるのだそうです。
人の目は三原色で世界を見ますが、鳥類の目は四原色で世界を見ているのだそう。四原色の世界はどんな色で溢れているのか、見てみたいですね。
人が見ることができる可視光線は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」、いわゆる虹色です。
緑から赤にいくほど波長は長く、紫にいくほど短くなり、波長が長いほどエネルギーは弱く、短くなるほど強くなります。つまり、紫の光より波長が短い紫外線はエネルギーが強いので、人の肌にシミを作ったり日焼けをしたり、がん細胞まで作り出してしまいます。
逆に赤い光より波長が長い赤外線は体を内側からゆっくり温めてくれます。
先生はこれを大きくて長いバネで解説してくれました。
バネの両端を持って伸ばし、片側から弱い力で揺らすとバネにできた波はゆっくり反対側に届きます。
強い力で素早く動かすと幾つもできた波が絶え間なくバネの反対側に届き、持ち手を激しく揺らします。
バネの動きで波長の特性が良くわかりました。
先生はほかにも紫外線に当たると色が出る「紫外線キャッチャー」(だったかな?)を配ってくれました(下記写真)。
紫外線に当たると色が出る絵具を塗った画用紙で、これを窓際に近づけただけで紫外線に反応してうっすらと紫色になりました。
屋外に出すと真紫に変色!紫外線が一番強くなるのは5月6月ですが、薄曇りの11月でも紫外線は地球に届いているのです。
綺麗なお肌でいたいなら、季節を問わず紫外線対策は心掛けたほうが良いようです。
絶対学生時代に勉強したはずのことを改めて学びなおすと新しい発見をしたような感動がありました。
受講生たちからは虹色の光に歓声が上がったり、紫外線の強さに驚きの声が上がったりと、にぎやかな授業でした。私も学びなおしの楽しさを感じた授業になりました。
(以上、レポート:受講生モト)
(以上、レポート:受講生モト)
ちなみにこの日の1限目は竹綱先生による美術。
「シュルレアリズムを体感する」というテーマの下、シュルレアリズムって何? の簡単な説明の後、それぞれが作品を作ってみるワーク。
広告を使って、いろんなシュルレアリズムの作品ができあがりました。
こちらもとても面白かったです。
次回3回目と4回目の美術では、抽象画を2回に分けて学び作品を作ってみる・・予定!とのこと。(予定は変更になる場合もあります。)
竹綱先生の独特な魅力と合わせてぜひ楽しみに来られてください。初めての方も大歓迎です。
(レポート:スタッフ)
次回の大学部は!
12月1日火曜日 20時~21時
『タイムトラベルは可能か?』
講師:中野貴志さん(大阪大学核物理研究センター長)
みなさん!ドラえもんですよ!!必見!!
今後の中学部美術は!
12月12日土曜日,12月19日土曜日となります。