7月よりみちコンサートレポート♪

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7月25日(土)の午後は2ヶ月に一度のよりみちコンサートでした。
『台湾の歌、日本の歌、トゥバの喉歌』と題して、李浩麗さん(歌)、岡野裕和さん(コントラバス)、等々力政彦さん(トゥバ民族楽器演奏家)にお越しいただいた今回。
展示コーナーいっぱいのご来場をいただきました。ありがとうございました。

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よりみちコンサートは、「音楽だけではなくその背景にある文化や演奏者さんの思いなども、一緒に感じてもらえる時間があったらいいな」という思いから、写真のスライドなども交えての時間をお送りしています。

そんな中、時事問題にタイムリーに合致することもあり、
イスラム国のことがニュースになっていた3月のアラブ音楽の回では、チュニジアで修行されていた出演者の方のお話から、文化・政治・音楽・・・いろんな視点からイスラム文化やアラブ圏を身近に感じることができました。

今回、李さんがご自身のルーツを交えながら話してくださった台湾のお話も、台湾のいろんな形式やおいしそうな食べ物の写真スライドと相まってとてもリアリティがあり、中国と日本の両方を行き来しながら活動されている中での思いが「ぎゅ」っと伝わってくるものでした。

アンケートに書いていただいたみなさんの感想も、「お話がとてもおもしろかった。」の声がたくさん。(そして、等々力さんによるトゥバ共和国の楽器の演奏には、その珍しさの上にシベリアの話も合わさってワクワク・・。)
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音楽をはじめ芸術は、生きていくために必要ないのかもしれません。即物的な見方で言えば。
よりみちコンサートに来てお腹がいっぱいになるわけでもないし、1か月分のお給料をはたいて高い絵を買ったからとて、それで家族全員がおなかいっぱいになるわけでもない。

でも。
人が「もう終わりかもしれない。」と深く落ち込んだときには、芸術の持つ「心震わす感動」の体験が、その毎日を「もう一度がんばってみよう。」と思わせてくれる数少ないもののひとつのように思えるのです。

よりみちコンサートがスタートして今年で3年目になります。
らいとぴあ21では、よりみちコンサートの他にも、大きな柱である生活総合相談事業をはじめとして、教育事業、生涯学習事業など生活ニーズに密着したさまざまな事業を行っています。

そんな寄り添い型の事業で生活するために必要な物質面でのサポートを行っていくと同時に、「楽しいな」「生きていてよかったな」「この一日も捨てたもんじゃないな。」と、思えるような、非日常の心ふるえる瞬間が、日常のすぐそばであったらいいな、とよりみちコンサートを企画しながら日々思っています。
物質的な充足と精神的な充足は、人が生きていくためにたぶん、両方が欠かせないものだと思うからです。

もちろん、精神的な充足は、人それぞれ。
大好きな人がいることや、おいしい食べ物を食べる喜びや、本、映画、ゲームを攻略すること・・色々だと思います。

なかなか生の音楽に触れる機会って敷居が高い!というイメージがある中、普段ふらりと来館してもらっているらいとぴあで、「きゅっ」と帰り道に幸せになるようなコンサートを、コツコツとですがお届けしていけたらと思っています。

今後とも、どうぞお見守りいただけましたら幸いです。

◎開演前にまーぶ(地域通貨)のおしごとで会場設営を手伝ってくれたコンサートスタッフのMさん(小3)が書いてくれた案内看板。
独特の世界観です。(すばらしい。)
帰りがけに「これ、写真に撮っていいですか?」というお客さんも*
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来月は、9月26日(土)14~15時!
『浪花の歌う巨人パギやんライブ&トーク』

出演:趙博さん

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