7月25日 らいとぴあ夜間学校『Love me 教育学』

7月25日(土) らいとぴあ夜間学校大学部『Love me 教育学』
講師:得津秀頼さん(NPO法人 D.Live 副理事)

 らいとぴあ夜間学校、大学部の最終回は「ラブミー教育学」。自尊感情という言葉をキーワードに自分を愛するとはどういうことなのかを探っていきました。
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 今回の講師、得津秀頼さんは滋賀県にあるNPOで自尊感情をヒントにした教育活動をされています。
自尊感情の定義は「良いところも悪いところもかけがえの無い自分として受け容れる気持ち」。
4つの構成要素から成り立ち、周囲の大人に大切にされている「包み込まれ感覚」を基礎に、ダメな自分も素晴らしい自分も受け入れる「自己受容感覚」、目標に向かって行動・達成できる自分に期待や自信を持つ「自己効力感」へと派生し、友達と心の通じ合いができているという「社会性感覚」に影響を与えます。この自尊感情が低いと自分を卑下したり、自分の価値を高めるために他人を見下したり、自分の意見が持てず周囲に流されたりし易くなり、逆に自尊感情が高いと他人を尊重しつつ、自分の意見も大事にできて、チャレンジ精神も持てる…といった傾向があるようです。

自尊感情が低くなる背景には…
・共働き家庭の増加により親子間の会話が減少し「愛されていない」と感じる子どもの増加
・地域の大人との関わりが減り「自分を見てくれている」という感覚の減少
・情報化社会の発展と価値観の多様化によって、理想像や比較対象の増加
・SNSの普及により「他者から見られる自分」を強く意識する環境
(引用:NPO法人D.Live[http://www.dlive.jp/]制作資料)

などの影響が考えられるようです。

自尊感情の低下は10代20代の若者に多く見られ、日本の子どもの孤独感の高さ、自分をダメな人間だと思う子どもの多さは諸外国と比較したデータでも目立って高いものでした。自尊感情の低さが不登校、いじめ、うつ、自殺などの増加に関わっているのではないかと考えられています。

 先生の話を聞きながら自尊感情の低さは子どもに限ったことではなく、自分も含めた大人にも多いのではないかと思いました。私も自分のダメなところならいくらでも言えますが、良いところを言ってみてと言われたら途端に考え込んでしまいます。子ども大人に関わらず自尊感情を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

先生によるとポイントは3つ。
 ・人と比べない(ウチはウチ、ヨソはヨソ)
 ・自己満足のために努力する(自分が楽しいことに手間をかける)
 ・小さな「出来た」を大事にする(成功体験を積み重ねる)

 人と比べず、自分の興味関心に素直に従って、出来ることを積み重ねていくこと。Very goodではなくGood enough=今ここの自分を受け入れること。確かに、人と比べて自分の粗探しばかりして、出来ない理由ばかりを用意して自分のやりたいことや興味のあることに蓋をしてきた私とは正反対の行動です。これが出来れば少しは生き易くなるのかなぁと思いました。

 授業の最後に、出来る出来ないに関係なく自分がやってみたい、出来たらいいなと思っていることを書き出して、グループで発表しあうミニワークをしました。自分で思っていたよりもすらすらとやってみたいことが出てきました。私にとっては、実行できるかは置いておいて「こんなことが出来たらいいと思っているんだ」ということを確認できただけでも随分と心が弾みました。いきなり高い自尊感情を持つのはなかなか難しいですが、なかなか出来ない自分を許しつつ、まず自分が楽しいと思うこと・興味を持つことを少しずつ探していきたいと思いました。
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(レポート:受講生モト)