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7/18らいとぴあ夜間学校『映画と人権問題』
7/18(土) らいとぴあ夜間学校大学部『映画と人権問題』
講師:ジェリー・ヨコタさん(大阪大学言語文化研究科・現代超域文化論講座)
らいとぴあ夜間学校、大学部の7回目は「映画と人権問題」。
授業内容は映画の一場面を題材に、台詞や登場人物の行動に注目して映画の見方を考えるというものでした。
授業を担当されたジェリー・ヨコタ先生が題材に選んだのは「ALWAYS三丁目の夕日」。昭和33年の東京下町を舞台に人々の交流を描く日本映画です。
その中から、集団就職で青森から東京に出てきた女の子と、就職先の小さな自動車工場の社長との間に起こるひと悶着の場面を見た後、台詞を書き起こしたものを読みながら何を感じたのか、気になったところなどをそれぞれが考えていきました。
受講生からは「きれいすぎる」という意見や、自分の勘違いから女の子を嘘つきだと罵った社長が女の子に言い返され、怒りのままに女の子に突進していくのを周りの人間が必死に押しとどめる様子を「暴力が人を傷つける前に止めてくれる人がいるのはいいと思った」といった感想が出ました。
ヨコタ先生はジェンダーや戦後の捉え方などに感じるところがあったようです。私は社長の台詞から感じた、戦争が終わってこれから世の中がどんどん良くなるんだという希望や期待のようなものが、今の世の中から感じる印象と全然違っていて興味深いと思いました。
映画を見る人の年齢や性別が違うだけでも、それぞれ気になるポイントが違ってくるようでした。時間があれば、ほかの受講生の意見をもっと聞いて、深めていくこともできたかなと思います。1時間という授業時間ではもったいない内容でした。
同じ映画を見ていても、生きてきた時代や育った環境、年齢、性別などが違えば気になるポイントや考えが違うというのは、当たり前のことですが普段は意識していないように思います。
そもそも映画を見てオープンに感想を語り合うという機会も少なくなったような…。
映画は娯楽の1つではありますが、映画をひとつの道具として自分と誰かの違いを知って世界を広げるきっかけにすることができると教えてもらえた授業でした。
(レポート:受講生モト)