7/4(土)「らいとぴあ夜間学校」大学部レポート
2限『お散歩哲学 ~哲学と一緒にまちへ出よう~』
講師:かつらのぐちゆい先生
(大阪大学・博士前期課程・文学研究科 臨床哲学研究室)
(カフェフィロメンバー)
らいとぴあ夜間学校、大学部の5回目は「お散歩哲学」。
お天気が良ければ受講生を2チームに分けてお散歩する予定だったのですが、生憎のお天気だったためお散歩は希望者だけになりました。希望者以外の居残り組は、室内で哲学カフェをしていたそうです。
哲学カフェとは、司会進行役のもと1つのテーマについて参加者で話し合うもの。体が2つあったら両方参加したかったです。
お散歩組に参加した私はほかの受講生たちと一緒に、小雨降るなからいとぴあ周辺をぶらぶら。
散歩に出る前サポート役の先生が持っていた袋の中から、哲学者の言葉が書かれた紙をひとりずつランダムで引きました。
お散歩中はその言葉を考えながら、その言葉に合う場所を探します。場所が見つかったらそこで立ち止まり、自分が引いた言葉を参加者の前で読み上げ質問をぶつけてもらいます。その質問には答える必要はなく、その答えを考えながらまた歩き始める…というのを繰り返します。
私が引いた言葉は「こういうことかな…」と解釈するのも難しく、最後まで場所を選ぶことができませんでした。
場所を見つけた受講生の言葉も難しくて「わかる!」とはなかなか思えないのですが、どうしてこの場所にしたのかな…その言葉をどう解釈しているのかな…と考えるのは楽しかったです。
受講生から出た質問も、どうしてその質問をしたのかなと考えることができて、問いかけがぐるぐると私たちの間を飛び回っているようでした。
お散歩に出る前に、今回の授業を担当したかつらのぐちゆい先生から、先生が考える哲学についてお話がありました。
その中に「「知る」というのは、それ自体が、すでに「愛する」ことと結び付いていると思う」という言葉がありました。
目の前にいる人が何を考えているのか、何に関心を持っているのか知ろうとして自分の中に浮かび上がる問いは愛の芽生え、その問いを相手に投げかけるのは愛することの始まりとも言えるのかな…と思いました。
お散歩哲学に参加してみて「難しくてわからない」という印象が強かったのですが、その「わからない」をお供に見慣れた街並みをゆっくり歩くというのもなかなか楽しい体験でした。
ただし、あまり考えに集中すると足元が危うくなるので要注意です。
(レポート:受講生モト)
16:05