らいとぴあ夜間学校『貨幣の歴史、最古の貨幣タカラガイからビットコインまで』 2/26

2/24(火)「らいとぴあ夜間学校」レポート

◉2限(大学部)『貨幣の歴史、最古の貨幣タカラガイからビットコインまで』 
講師:安木新一郎先生(大阪国際大学・准教授)
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 らいとぴあ夜間学校、大学部の第12回は「タカラガイ:古くて新しい『地域通貨』」。今回はタカラガイに注目しつつ貨幣の歴史に触れました。

 タカラガイは熱帯・亜熱帯に生息する貝で、日本では子安貝と呼ばれ、日本最古のお伽噺「竹取物語」にもかぐや姫が所望する贈り物として「燕の生んだ子安貝」が登場します。古代の人は安産のお守りとして土で作ったタカラガイを身につけたり、衣服を飾る装飾品として使っていたそうです。タカラガイの中でもインド洋のモルディブやフィリピンのスールー諸島で獲れるキイロダカラは貨幣として使われていました。先生が実物を見せてくれましたが、ほんのり黄味がかったミルク色でつやつやしていて綺麗な貝でした。英語でお金を意味する「cash」はキイロダカラの「money cowry」が語源になっているそうです。3000年前の古代中国ではすでに通貨として使われていたらしく、ほかにも雲南・タイ・ミャンマー・ベンガル・アゼルバイジャン・ロシア・東西アフリカなどの広い地域でタカラガイが通貨として使われていたそうです。特に雲南では銀が豊富に採れるのにも関わらず貝貨を使用していて、銅銭が通貨である隣国・中国に納める税もタカラガイで納めていたため、中国は本国に持って帰っても使えないタカラガイを雲南で消費していたようです。

 国に管理されない自由な通貨として地域経済を潤し長く流通したタカラガイですが、西欧の植民地化が広がると共に硬貨に取って代わられ姿を消しました。貨幣は国(王)が発行するものだという思想がある西欧では、みんながなんとなくお金として扱っている通貨=タカラガイは受け入れられなかったのです。ですが、地域のお金を地域で使うというのは地産池消に似ていて、私は良いことだなぁと思いました。

 先生はヨーロッパのユーロ危機を例に挙げて通貨を画一化することで富の一極集中が起こる危険性を教えてくれましたが、画一化がもたらす多様性の崩壊は貨幣だけでなく、生き方などにも関わるものだと思いました。利便性を求めてすべてを画一化するのではなく、それぞれの地域やそこに住まう人々に合わせた「少しの不便が」生活や人を豊かにしてくれるのでは…とつぶらなキイロダカラを見つめながら考えました。

(レポート:受講生モト)

*講義には、2月5日の講師桂先生も来られ、自身で製作されているタカラガイを使ったゲームキットを見せてくださいました。
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