震災から学ぶ

今年は阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から4年となります。
ときを経て、いつもの生活から震災を思い出すことは少なくなりましたが、いまもなお復興の道を歩む被災地のことや、いつ起こるかわからない災害への備えなどを考えると、ふだんの暮らしのなかでも、心のどこかには「震災」のことをとめておきたいなあと思います。

ただいま「らいとぴあ21」の展示コーナーでは、震災をテーマにさまざまな資料をご覧いただけます。

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こちらは東日本大震災で被災した東北地方の三県(岩手県、宮城県、福島県)で発行されている地方新聞です。最新号(およそ2~3日遅れで配達)はどなたでも読んでいただけるよう図書コーナーの新聞コーナーに置いてありますが、展示コーナーではこれまで取り寄せたバックナンバーをお蔵出ししており、震災以降変わりゆく被災地の様子を時系列を追って読みとることができます。

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読み方案内を参考に、自由にとって読んでみて下さい。

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壁には、第二中学校の生徒が地域市民団体と共同で活動を行う「ボランティアタイム」で作成した切りぬき壁新聞を展示しています。東北の新聞を生徒たちが読み、自分たちの視点で選んだ記事を貼りあわせました。それぞれの新聞の名前も生徒たちでつけました。

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震災をテーマにしたドラマやテレビ番組など関連映像も上映しています。

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関連図書も集めてみました。じっくり読みたい本は図書コーナーで借りることも出来ます(AM10:00~PM5:00)。

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らいとぴあご利用のついでにお立ちよりいただき、ひとときのあいだだけでも震災のことを考える機会になってくれればうれしいです。


また、3月24日より特別展を開催いたします。

20年前の1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災で、甚大な被害を受けた神戸市長田区の街を、惜しくも他界されたフォトジャーナリスト・牧田清さんが震災前~直後から撮影した写真を展示します。
ぜひご覧下さい。

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らいとぴあ21連続企画「震災に学ぶ」②

 阪神・淡路大震災写真展 「街が消えた」 ~神戸市長田の記録

―20年の歳月を越えて、迫真のフォトドキュメントがよみがえる―

 3月24日(火)~4月8日(水) ※3月30日、4月6日は休館

 らいとぴあ21 1F展示コーナー
 入場無料


大地を揺るがす地鳴り、激しい縦揺れ、横揺れ…。
悲鳴と共鳴するかのように倒れるビル、家屋。
一瞬のうちに街は形を失い、激しく燃える炎のなかに埋没していった。
1995年1月17日、忽然と街は消えた…。

被災前から長田の街を愛し撮影してきたフォトジャーナリスト牧田清さん(故人)が、阪神・淡路大震災の記録を、神戸市を支えてきた長田の街とそこに住む人々に焦点を絞り、災害当日から撮影敢行。写真はフォトドキュメント「街が消えた(遊タイム出版)」として緊急出版(早川三郎氏と共著)、同年2月に開催した多文化交流イベント「みのおセッパラム」でも公開され、話題をよびました。

牧田清(1952-2006)
マイノリティに焦点をあてたヒューマンタッチの作風で定評のあるフォトジャーナリスト。
おもな写真集として「ホームレスの詩 」「猪飼野発25時 原像」
「チャレンジド―ナミねぇとプロップな仲間たち」など。2006年死去。


『被災の悽惨な状況を映し出すのを目的にシャッターを切ったのではありません。そこで闘う人を撮りたかったのです。』

牧田清
(「街が消えた―阪神大震災フォトドキュメント」より)


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 箕面市萱野1-19-4 TEL072-722-7400
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