らいとぴあ夜間学校『〜世界文化紀行:西アフリカ編〜* 精霊と暮らす人々』2/5

2/3(火)「らいとぴあ夜間学校」レポート

◉2限(大学部)『〜世界文化紀行:西アフリカ編〜* 精霊と暮らす人々』 
講師:桂悠介先生(元海外協力隊員)
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らいとぴあ夜間学校、第6回は自己紹介から始まりました。
長机を円形に並べて、ドッヂボールほどの大きさの毛糸玉を順番に回しながら、名前と軽い自己紹介、そして先生から出されたお題「腹が立ったときどうするか」に答えていきます。

その際、先生から受講生一人一人に「アフリカネーム」がプレゼントされました。
なんでも今回の授業の先生、桂さんが青年海外協力隊で訪れた西アフリカでは、現地の人が訪ねてきた人に勝手に名前をつけるそうで、先生は「ウスマン」と呼ばれているそうです。
アフリカでよくある名前、先生という意味がある名前、超有名なシンガーの名前などなど…私もめでたく「シタン」という名前を頂きました。

 「腹が立ったときどうするか」。受講生の中でも走る人、歌う人、物や人に当たる人、内にこもる人、忘れちゃう人、踊る人、野良猫に愚痴る人など、その対処法は様々でした。
私たちは「私が怒っている」と考えるからその怒りを解消するために色んな行動をとりますが、西アフリカでは違います。怒るのは精霊のせいなのです!

ものすごく怒っている時はボロジャンという名前の精霊などがケンカをするためにやってきているのだそう。
怒りを解消するにはその精霊に出ていってもらえばいいのです!
そんなんあり?と思いますが精霊がとても身近に存在している西アフリカではそれが日常みたいです。

先生が協力隊として入ったマリ共和国は人口の9割が一神教であるイスラム教徒ですが、そもそも精霊の存在はイスラム教の教科書であるコーランでも認められているのでいて当たり前の存在。
病気の治療や悩み事の相談はプロの先生が音楽と踊りで力の強い精霊を呼び出して解決してもらうのだそうです。
人には生まれつき精霊がついていて、その精霊が未来のことを教えてくれたりもするのだとか。私もmy精霊と話してみたくなりました。

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 音楽や踊りと共にマリの人たちの日々の楽しみの一つにお茶の時間があります。
「テ」というお茶を先生が振舞ってくれましたが…これがなんとも。
めっっっちゃ濃く煮出した緑茶に目玉が飛び出る量の砂糖を入れて作るのですが、まったりとしつこい甘さと舌が麻痺するような緑茶の渋味が相まって大変おもしろいお味でした。
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 紛争やクーデターなど、不安定な情勢に晒されながらもイスラム教のお祈りの時間を生活のリズムに据えて、屋外に出れない暑い日もある過酷な気候の中、家も食べ物も自給自足でまかないながら大人も子供もお茶を楽しみ、歌い踊り音を奏でて精霊とともにくらすマリの農村の人々。
電気も水もガスも十分にあって医療も充実している日本に住む私より、彼らのほうが「生きている」ように見えるのはなぜなのか。
舌にまとわりつくお茶の後味を持て余しながら、精霊と暮らす国の人々に思いを馳せた一日でした。

(レポート:受講生モト)

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